結果。
「こんなに取れないなんて、流し方が悪い。優しくない」と喚き散らす小人を、天音が必死に宥め。
優しくないも何も、お前の反射神経がゴミ過ぎるんだろうが、と言いたい気持ちを抑え。
五、六回目のチャレンジで、ようやく一塊、そうめんをすくうことに成功した。
おせーよ。
そして、ナジュが用意したそうめんつゆに浸け、薬味を混ぜて一口。
念願の、流しそうめんの味は。
「…ふーん。思ったより美味しくないなー」
そこの竹の余りで、こいつの脳天を殴りたくなった。
この罰当たりが。
「そう?俺は美味しいけどなー。薬味がまた絶妙でさ」
「うん。昆布出汁が利いてて、僕は好きだよ」
元暗殺者組の方が、余程素直で良い子だ。
夜間脱走、及び学院長室への不法侵入の常習犯であるこの二人を、良い子だと思える日が来るとは。
ピンク小人に比べれば、大体誰でも良い子だよ。
「え?こんなのが美味しいと思うなんて、君達貧乏舌だね」
こんなこと言うんだもんな、平気で。
良い子からはかけ離れている。
「大体、こんな寒いのに、冷たいそうめんなんて食べられないよ」
おっ…。
お前が、そうめん食べたいって言い出したんだろうが。
だから用意したんだぞ。木材から。
「やっぱりいーらない。温かいうどん食べたい」
天音とナジュと、令月とすぐりまでもが動員されて、およそ三時間近くかけて用意した、渾身の流しそうめんは。
たった一口だけ食べて、そっぽを向かれた。
「…控えめに言うけど、この人最低だね」
「あ、そうめんは勿体無いから、俺と『八千代』で食べるよ」
「…あぁ…」
ついでに、通りすがりの生徒も呼んでくるよ。
折角丹精込めて用意した流しそうめんだ。
例えこの我儘野郎がそっぽを向いても、絶対無駄にはしない。
「こんなに取れないなんて、流し方が悪い。優しくない」と喚き散らす小人を、天音が必死に宥め。
優しくないも何も、お前の反射神経がゴミ過ぎるんだろうが、と言いたい気持ちを抑え。
五、六回目のチャレンジで、ようやく一塊、そうめんをすくうことに成功した。
おせーよ。
そして、ナジュが用意したそうめんつゆに浸け、薬味を混ぜて一口。
念願の、流しそうめんの味は。
「…ふーん。思ったより美味しくないなー」
そこの竹の余りで、こいつの脳天を殴りたくなった。
この罰当たりが。
「そう?俺は美味しいけどなー。薬味がまた絶妙でさ」
「うん。昆布出汁が利いてて、僕は好きだよ」
元暗殺者組の方が、余程素直で良い子だ。
夜間脱走、及び学院長室への不法侵入の常習犯であるこの二人を、良い子だと思える日が来るとは。
ピンク小人に比べれば、大体誰でも良い子だよ。
「え?こんなのが美味しいと思うなんて、君達貧乏舌だね」
こんなこと言うんだもんな、平気で。
良い子からはかけ離れている。
「大体、こんな寒いのに、冷たいそうめんなんて食べられないよ」
おっ…。
お前が、そうめん食べたいって言い出したんだろうが。
だから用意したんだぞ。木材から。
「やっぱりいーらない。温かいうどん食べたい」
天音とナジュと、令月とすぐりまでもが動員されて、およそ三時間近くかけて用意した、渾身の流しそうめんは。
たった一口だけ食べて、そっぽを向かれた。
「…控えめに言うけど、この人最低だね」
「あ、そうめんは勿体無いから、俺と『八千代』で食べるよ」
「…あぁ…」
ついでに、通りすがりの生徒も呼んでくるよ。
折角丹精込めて用意した流しそうめんだ。
例えこの我儘野郎がそっぽを向いても、絶対無駄にはしない。


