神殺しのクロノスタシスⅣ

まぁ、それはともかくとして。

流しそうめん機があったのは、良いことだ。

この季節外れの時期に、探し求めて買いに行く手間が省けた。

あとは…。

「肝心のそうめん、買ってこなきゃいけませんね。この時期に、まだ売ってますかね…?」

「どうだろう…。スーパー、何軒か梯子して回ってみるよ」

苦労の耐えない契約者二人である。

涙ぐましいな。

「僕がそうめん探して来るから、ナジュさん、薬味とか用意してもらってて良い?」

「そうですね…。折角なので、つゆも出汁から取って、手作りしておきますよ」

連携プレー。

そういえばナジュって、料理はそこそこ上手いんだっけ…。

「そこそこって何ですか。かなり上手ですよ僕は。すぐりさんのトマトと茄子嫌いを克服させられなかったくらいには」

克服させられなかったんじゃないかよ。

お前ら、そんなことしてたの?いつの間に?

「僕が下手なんじゃなくて、すぐりさんの好き嫌いが筋金入りなだけです」

「あ、そう…」

「そんな訳なので、ちょっと我儘ピンクに付き合って、そうめん用意してきまーす」

「僕も、買い出し行ってくるね…」

「行ってらっしゃい…」

と、二人はこんなにも健気に努力しているというのに。

「はー、遅いなぁ。そのくらい、用意して待っててくれれば良いのに…。優しくないなぁー」

この態度だからな。

そうめんじゃなくて、貴様が川にでも流されろ。