神殺しのクロノスタシスⅣ

ピンク小人の我儘は、そりゃあ酷いものだった。

傍から見てる俺達が、思わず辟易してしまうほどに。

この小人は最早、何処に出しても恥ずかしくないほどに…。

…我儘だった。

特に、食べ物に対する我儘が多かった。

白雪姫の小人の分際で、何でそんなにグルメなんだ?と思うくらい。

いきなり、

「秋だから、焼き芋が食べたい」と言い出すので。

急いで天音が買ってくると、

「落ち葉を集めて焼くところからやってよ」

と、不満を言う始末。

仕方ないので、天音とナジュが落ち葉を拾い集めてきて、校庭で急遽、焼き芋大会が開かれた。

折角ならと、生徒達も交えて焼き芋を食べたのであるが。

小人は、自分が「焼くところからやってくれ」と言っときながら、

「炭の匂いが鼻につく」だの、「煙で目が痛い」だの、「芋が熱くて触れない」だの、愚痴りまくり。

上げ膳据え膳を要求するピンク小人の為に、焼いた芋を新聞紙に包み、皮を綺麗に剥いて、程良く冷まして渡す。

ここまでやって、ようやく小人は焼き芋を口に入れた。

あちあち言いながらも、笑顔で食べてくれた生徒の方が、余程素直で可愛いというものだ。

挙げ句、このムカつく小人と来たら。

「焼き芋って、何だか貧乏臭くて、あんまり美味しくないなー。ねぇ、スイートポテトにしてよ」とのたまい。

焼き芋は一口だけ食べて、残りはポイする始末。

天音も、ナジュも、キレて良い。

しかし、こんなものはまだまだ序の口だった。