…放課後。
その頃には既に、ピンク小人の傍若無人ぶりが、遺憾なく発揮されていた。
「え?何これ。チーズケーキとは言ったけど、僕レアチーズケーキが欲しかったんだけど?」
「あ、えと、ごめん」
「それに、ショートケーキのイチゴに、ヘタが残ってるじゃないか。ちゃんと取ってから皿に乗せてよ」
「うん、ごめん…」
「チョコケーキかぁ…。何だか気が変わったなー。やっぱりティラミス食べたい。買ってきてないの?」
「ないね…」
「なーんだ。優しくないなぁ」
「…ごめんね…」
「もう良いから、肩揉んでよ」
「うん、分かった…」
…。
…さっきから、ずっとこんな調子。
とりあえず、一つ言って良いだろうか。
天音、お前はこの小人を張り倒して良い。絶対に良い。全世界がお前を許す。
「天音さんは、召使いにでもされたんですか?」
この光景を見た、イレースの一言である。
本当、召使いみたいだよな。
召使いでも、もうちょっと扱いが良いよ。
ボロクソに言われてるじゃん。天音はあんなに頑張ってるのに。
「チョコケーキが要らないなんて…!なんて贅沢な子なんだ…!」
シルナでさえ、歯噛みする始末。
判断基準はチョコケーキかよ。
「あれが『優しさ』の小人ですか…。奴には優しさよりも、常識と、感謝をする心というものを、先に教えた方が良いようですね」
「あぁ。クソ生意気な幼稚園児みたいだからな」
天音も、よく付き合ってあげてるよ。
天音じゃなかったら、とっくにキレてるだろ。
「…それで、あなたも契約したんでしょう?」
イレースが、ナジュに向かって言った。
「えぇ。一応してますね」
「天音さんを手伝わなくて良いんですか」
「やっぱり手伝った方が良いと思います?」
「契約を共にしている以上、あなたと天音さんは一蓮托生でしょう」
「ですよねー」
…まぁ、ピンク小人は、終始あんな感じだからな。
いくら契約と言えど、従いたくないのは当然だ。
俺だって嫌だよ。
しかし、天音と共に契約しているナジュは、逃げられない。
「天音さん。僕が代わりますよ、肩揉み」
「あ…うん、ありがとう」
「やれやれ、全く…。僕が肩揉みするのは、リリスだけと決まってるんですがね…」
ぶつくさ言いながら、ナジュはピンク小人の肩を揉み始めた。
が。
「ちょっと、痛い!力入れ過ぎ!もう少し優しくやってよ」
「うるさいですね…。小汚いおっさんの肩揉みさせられている、僕の気にもなってくださいよ」
ナジュは自分に素直だな。
まぁ、やってられんわな、こんな我儘小人に付き合うなんて。
その頃には既に、ピンク小人の傍若無人ぶりが、遺憾なく発揮されていた。
「え?何これ。チーズケーキとは言ったけど、僕レアチーズケーキが欲しかったんだけど?」
「あ、えと、ごめん」
「それに、ショートケーキのイチゴに、ヘタが残ってるじゃないか。ちゃんと取ってから皿に乗せてよ」
「うん、ごめん…」
「チョコケーキかぁ…。何だか気が変わったなー。やっぱりティラミス食べたい。買ってきてないの?」
「ないね…」
「なーんだ。優しくないなぁ」
「…ごめんね…」
「もう良いから、肩揉んでよ」
「うん、分かった…」
…。
…さっきから、ずっとこんな調子。
とりあえず、一つ言って良いだろうか。
天音、お前はこの小人を張り倒して良い。絶対に良い。全世界がお前を許す。
「天音さんは、召使いにでもされたんですか?」
この光景を見た、イレースの一言である。
本当、召使いみたいだよな。
召使いでも、もうちょっと扱いが良いよ。
ボロクソに言われてるじゃん。天音はあんなに頑張ってるのに。
「チョコケーキが要らないなんて…!なんて贅沢な子なんだ…!」
シルナでさえ、歯噛みする始末。
判断基準はチョコケーキかよ。
「あれが『優しさ』の小人ですか…。奴には優しさよりも、常識と、感謝をする心というものを、先に教えた方が良いようですね」
「あぁ。クソ生意気な幼稚園児みたいだからな」
天音も、よく付き合ってあげてるよ。
天音じゃなかったら、とっくにキレてるだろ。
「…それで、あなたも契約したんでしょう?」
イレースが、ナジュに向かって言った。
「えぇ。一応してますね」
「天音さんを手伝わなくて良いんですか」
「やっぱり手伝った方が良いと思います?」
「契約を共にしている以上、あなたと天音さんは一蓮托生でしょう」
「ですよねー」
…まぁ、ピンク小人は、終始あんな感じだからな。
いくら契約と言えど、従いたくないのは当然だ。
俺だって嫌だよ。
しかし、天音と共に契約しているナジュは、逃げられない。
「天音さん。僕が代わりますよ、肩揉み」
「あ…うん、ありがとう」
「やれやれ、全く…。僕が肩揉みするのは、リリスだけと決まってるんですがね…」
ぶつくさ言いながら、ナジュはピンク小人の肩を揉み始めた。
が。
「ちょっと、痛い!力入れ過ぎ!もう少し優しくやってよ」
「うるさいですね…。小汚いおっさんの肩揉みさせられている、僕の気にもなってくださいよ」
ナジュは自分に素直だな。
まぁ、やってられんわな、こんな我儘小人に付き合うなんて。


