「ピンク小人さん。学院長はおっさん、羽久さんはあんなに冷たい。なら、契約するべきは僕か、そして天音さんですよ」
あ。
そうか、ナジュと天音もフリーなんだよな。
二人にも、契約権はある。
何より。
「ナジュはともかく、天音は最適だな」
「ちょっと。何で僕は『ともかく』なんですか?」
お前が優しいかどうかは、要相談だが。
天音の優しさと来たら、シルナに並ぶほど。
優しさを教える役としては、この上ない適任だ。
「どうだ、天音?自信あるんじゃないか?」
天音なら、優しさの化身だろう。
イーニシュフェルト魔導学院、唯一の癒やしとまで呼ばれているくらいだからな。
え?誰が呼んだのかって?
俺だよ。
「ぼ、僕…?自分が優しい自覚はないんだけど…」
またまた謙遜して。
そういうところも、謙虚で良いよな。
「でも…他に契約する人がいないなら…僕が、喜んで」
天音が、そう申し出た。
よし。
しかし。
「いや、でもそれは軽率な判断ですよ。天音さんの見かけに騙されてはいけません」
ナジュがそう言った。
何だよ、見かけに騙されるって。
天音に、裏も表もないだろ。こんなに素直な奴なのに。
「ふっ、皆さん騙されてますね?天音さんは、確かに優しいかもしれませんが、それは表の顔。彼は裏の顔があって、そこでは情け容赦のない、天音さんのトゥルーフォームが隠されて…」
「あぁぁぁ!ちょっと!ナジュさんそれ以上は駄目だから!」
…?
何の話だ?
「それに比べて、僕は裏表のない、清廉潔白な優しさの塊ですから。優しさを教えるには、僕が適任だと思いますよ」
学院1腹黒い教師が、何か言ってるぞ。
「…ふーん…?まぁ、二人共若いし、そっちの男よりは優しそうか…」
チラリ、と俺の方をジト目で見て、ピンク小人が呟いた。
悪かったな。
天音と比べて優しくない、と言われるのは納得するが。
ナジュと比べて優しくない、と言われるのは、なんか腑に落ちないんだが?
「…羽久さんは、僕を何だと思ってるんですか…」
俺の心を読んだらしいナジュが、ぼそっと呟いていた。
お前は頼もしい味方ではあるが、しかし、お前に清廉潔白さは求めてないからな、俺は。
「…ともあれ、決めるのは、このくそったれ小人だな。おい、誰にするんだ?」
見た目も中身も優しい、ド安定の天音にするのか。
それとも、ワンチャン優しいかもしれないナジュで、博打を打ってみるか。
あるいは…。
「候補は二人かぁ…そうだな…。じゃあ…二人に教えてもらえば良いだけだ!」
「あっ!てめっ…!」
せめてどちらかに決めてくれれば、命の危機に晒されるのは二人のうち、どちらかだけだったのに。
あろうことか、この小人。
候補となったナジュと天音、両方に茨の指輪を嵌めた。
止める間もなく、契約は結ばれた。
ナジュと天音の二人に。
あ。
そうか、ナジュと天音もフリーなんだよな。
二人にも、契約権はある。
何より。
「ナジュはともかく、天音は最適だな」
「ちょっと。何で僕は『ともかく』なんですか?」
お前が優しいかどうかは、要相談だが。
天音の優しさと来たら、シルナに並ぶほど。
優しさを教える役としては、この上ない適任だ。
「どうだ、天音?自信あるんじゃないか?」
天音なら、優しさの化身だろう。
イーニシュフェルト魔導学院、唯一の癒やしとまで呼ばれているくらいだからな。
え?誰が呼んだのかって?
俺だよ。
「ぼ、僕…?自分が優しい自覚はないんだけど…」
またまた謙遜して。
そういうところも、謙虚で良いよな。
「でも…他に契約する人がいないなら…僕が、喜んで」
天音が、そう申し出た。
よし。
しかし。
「いや、でもそれは軽率な判断ですよ。天音さんの見かけに騙されてはいけません」
ナジュがそう言った。
何だよ、見かけに騙されるって。
天音に、裏も表もないだろ。こんなに素直な奴なのに。
「ふっ、皆さん騙されてますね?天音さんは、確かに優しいかもしれませんが、それは表の顔。彼は裏の顔があって、そこでは情け容赦のない、天音さんのトゥルーフォームが隠されて…」
「あぁぁぁ!ちょっと!ナジュさんそれ以上は駄目だから!」
…?
何の話だ?
「それに比べて、僕は裏表のない、清廉潔白な優しさの塊ですから。優しさを教えるには、僕が適任だと思いますよ」
学院1腹黒い教師が、何か言ってるぞ。
「…ふーん…?まぁ、二人共若いし、そっちの男よりは優しそうか…」
チラリ、と俺の方をジト目で見て、ピンク小人が呟いた。
悪かったな。
天音と比べて優しくない、と言われるのは納得するが。
ナジュと比べて優しくない、と言われるのは、なんか腑に落ちないんだが?
「…羽久さんは、僕を何だと思ってるんですか…」
俺の心を読んだらしいナジュが、ぼそっと呟いていた。
お前は頼もしい味方ではあるが、しかし、お前に清廉潔白さは求めてないからな、俺は。
「…ともあれ、決めるのは、このくそったれ小人だな。おい、誰にするんだ?」
見た目も中身も優しい、ド安定の天音にするのか。
それとも、ワンチャン優しいかもしれないナジュで、博打を打ってみるか。
あるいは…。
「候補は二人かぁ…そうだな…。じゃあ…二人に教えてもらえば良いだけだ!」
「あっ!てめっ…!」
せめてどちらかに決めてくれれば、命の危機に晒されるのは二人のうち、どちらかだけだったのに。
あろうことか、この小人。
候補となったナジュと天音、両方に茨の指輪を嵌めた。
止める間もなく、契約は結ばれた。
ナジュと天音の二人に。


