だから、私は…。
これ以上、あなたが不幸になるのを見るのが耐えられません。
あなたが痛い思いをするのも、そのせいで苦しんでいるのを見るのも、耐えられません。
こうなっては、最早…怒りを通り越して、憎しみさえ感じる。
それなのに。
「小瓶がいっぱいになるまで、あとひと押しなんだよね。何をしよっか?何をして欲しい?」
小人は、この余裕綽々な顔。
何をして欲しいか、ですって?
「君が一番怒ることは〜…あ、そうだ」
赤い小人は、ポンと手を叩いた。
「もっと、彼のトラウマを刺激してみよっか。確か彼、空っぽの人格なんだよね?」
…何ですって?
「お前…そんなことまで知ってるのかよ」
「何でも知ってるよ〜?契約の茨の指輪を通じてね。空っぽの人格が好きだなんて、君も変わってるよね〜。羽久・グラスフィアは空っぽの人格だって公表するビラを作って、学校中にバラまいちゃおうか?」
…。
「おまっ…!何考えてるんだよ!」
「だって事実でしょ〜?それに、君を不幸な目に遭わせれば遭わせるほど、彼女が怒るんだもん。良いね、やってみよっか」
「ふざけんな。怪我するのはいくらしても良いから、それだけはやめろ。そんなことしたら、取り返しが…!」
「取り返しがつかないから、良いんじゃないか。よーし、やってみよ〜」
「お前…!この、まっ…」
羽久さんが、焦って立ち上がりかけたそのとき。
「…あれ?」
余裕顔だった小人が、ピタリと固まった。
いつの間にか。
小人の小瓶が、真っ赤な液体で満たされていた。
それはもう、溢れ返らんばかりに。
それもそのはずだ。
今、私の怒りは。
かつてないほどに、最高潮に達しているから。
これ以上、あなたが不幸になるのを見るのが耐えられません。
あなたが痛い思いをするのも、そのせいで苦しんでいるのを見るのも、耐えられません。
こうなっては、最早…怒りを通り越して、憎しみさえ感じる。
それなのに。
「小瓶がいっぱいになるまで、あとひと押しなんだよね。何をしよっか?何をして欲しい?」
小人は、この余裕綽々な顔。
何をして欲しいか、ですって?
「君が一番怒ることは〜…あ、そうだ」
赤い小人は、ポンと手を叩いた。
「もっと、彼のトラウマを刺激してみよっか。確か彼、空っぽの人格なんだよね?」
…何ですって?
「お前…そんなことまで知ってるのかよ」
「何でも知ってるよ〜?契約の茨の指輪を通じてね。空っぽの人格が好きだなんて、君も変わってるよね〜。羽久・グラスフィアは空っぽの人格だって公表するビラを作って、学校中にバラまいちゃおうか?」
…。
「おまっ…!何考えてるんだよ!」
「だって事実でしょ〜?それに、君を不幸な目に遭わせれば遭わせるほど、彼女が怒るんだもん。良いね、やってみよっか」
「ふざけんな。怪我するのはいくらしても良いから、それだけはやめろ。そんなことしたら、取り返しが…!」
「取り返しがつかないから、良いんじゃないか。よーし、やってみよ〜」
「お前…!この、まっ…」
羽久さんが、焦って立ち上がりかけたそのとき。
「…あれ?」
余裕顔だった小人が、ピタリと固まった。
いつの間にか。
小人の小瓶が、真っ赤な液体で満たされていた。
それはもう、溢れ返らんばかりに。
それもそのはずだ。
今、私の怒りは。
かつてないほどに、最高潮に達しているから。


