この五日間で、羽久さんがどんな不幸に遭ったと思う?
それはもう、数え切れないほど、計り知れないほどだ。
不幸な目、とは言っても、起きる事象は大小様々だ。
髪にガムがくっつくとか、ホットチョコレートを膝の上にぶちまけるとか。
それだけでも、私は非常に腹立たしかったけれど。
最近では、そういうことはなくなった。
今の羽久さんは、もっと悲惨だ。
見るに耐えない。
というのも、三日目を境に、羽久さんの身に起きる不幸のレベルが上がっている。
髪の毛にガムとか、頭に金ダライが落ちていたのが、可愛く見えるほど。
最初は「コントみたいだ」と笑っていたナジュさんも(実はこれにもちょっと苛ついていた)、笑えなくなってきているほどに。
最近の羽久さんは、不幸に遭う頻度がもっと上がっている。
もう、安全に校舎内を歩くことも出来ないほどに。
「…いたたたた…」
「あぁぁ…あぅあぅわー…。羽久大丈夫…?」
「あぁ…死ぬかと思った…」
今日の、羽久さんは。
頭と足に包帯を巻き、片腕にギプスを嵌めて、もう片方の腕で松葉杖をついていた。
何処からどう見ても…重傷者である。
こんな傷を作った原因は、勿論赤い小人にある。
全ては、私の怒りを駆り立てる為だ。
「頭は?頭どうしたの、羽久。その傷は」
「階段…の下を通りかかったとき、机が降ってきた…」
それに直撃したと。
最初の頃もそんなこと言ってたけど、あのとき降ってきたのは椅子だった。
今では、椅子から机にバージョンアップしている。
一体何があったら、どんなシチュエーションで、階段から机が降ってくるようなことがあるのだ。
このまま七日目を迎えたら、もう落ちてくるのは机じゃ済まないんじゃないだろうか。
と、思っていたら。
「それから…外を歩いてたら、上から煉瓦が落ちてきて…追撃された」
やっぱり、既に机どころではないものが落ちてきている。
煉瓦って。それはもう凶器だ。
ナイフが落ちてきても、何ら驚くことはない。
「何とか避けられないんですか?いつもの羽久さんの反射神経なら、容易に躱せるはずでは?」
と、尋ねるナジュさん。
その通りだ。
いつもの羽久さんなら、空から槍が降ってきたって、躱してみせることだろう。
あるいは、迎撃するか。
しかし。
「それが、何て言うか…避けられないんだよ、これだけは」
羽久さんは、痛みに顔をしかめながら言った。
それはもう、数え切れないほど、計り知れないほどだ。
不幸な目、とは言っても、起きる事象は大小様々だ。
髪にガムがくっつくとか、ホットチョコレートを膝の上にぶちまけるとか。
それだけでも、私は非常に腹立たしかったけれど。
最近では、そういうことはなくなった。
今の羽久さんは、もっと悲惨だ。
見るに耐えない。
というのも、三日目を境に、羽久さんの身に起きる不幸のレベルが上がっている。
髪の毛にガムとか、頭に金ダライが落ちていたのが、可愛く見えるほど。
最初は「コントみたいだ」と笑っていたナジュさんも(実はこれにもちょっと苛ついていた)、笑えなくなってきているほどに。
最近の羽久さんは、不幸に遭う頻度がもっと上がっている。
もう、安全に校舎内を歩くことも出来ないほどに。
「…いたたたた…」
「あぁぁ…あぅあぅわー…。羽久大丈夫…?」
「あぁ…死ぬかと思った…」
今日の、羽久さんは。
頭と足に包帯を巻き、片腕にギプスを嵌めて、もう片方の腕で松葉杖をついていた。
何処からどう見ても…重傷者である。
こんな傷を作った原因は、勿論赤い小人にある。
全ては、私の怒りを駆り立てる為だ。
「頭は?頭どうしたの、羽久。その傷は」
「階段…の下を通りかかったとき、机が降ってきた…」
それに直撃したと。
最初の頃もそんなこと言ってたけど、あのとき降ってきたのは椅子だった。
今では、椅子から机にバージョンアップしている。
一体何があったら、どんなシチュエーションで、階段から机が降ってくるようなことがあるのだ。
このまま七日目を迎えたら、もう落ちてくるのは机じゃ済まないんじゃないだろうか。
と、思っていたら。
「それから…外を歩いてたら、上から煉瓦が落ちてきて…追撃された」
やっぱり、既に机どころではないものが落ちてきている。
煉瓦って。それはもう凶器だ。
ナイフが落ちてきても、何ら驚くことはない。
「何とか避けられないんですか?いつもの羽久さんの反射神経なら、容易に躱せるはずでは?」
と、尋ねるナジュさん。
その通りだ。
いつもの羽久さんなら、空から槍が降ってきたって、躱してみせることだろう。
あるいは、迎撃するか。
しかし。
「それが、何て言うか…避けられないんだよ、これだけは」
羽久さんは、痛みに顔をしかめながら言った。


