控え室での言動の為、不安の残るブーケトスだが。
「良いかベリクリーデ、軽くだぞ。軽く投げるんだ。ふわっと投げるだけだぞ」
何度も小声で、そう言い聞かせる。
キャッチする側の女性陣も、緊張の面持ちである。
これ、キャッチ出来なかったら、折角のお洒落なブーケが、べシャッ、と地面に落ちることになるからな。
それだけは避けたい。
風情も糞もあったもんじゃないぞ。
ので、本来ならブーケトスには参加しないはずの男性陣も、後ろに控えている。
いざとなったら彼らが取ってくれる。
少なくとも、落とすよりマシだ。
あと少しだ。これが終われば、メルヘン結婚式も幕を閉じる。
最後の最後で抜かるなよ。ベリクリーデ、頼むから。
「じゃあ投げるよー」
よし。
「えーい」
ポーンっ、とベリクリーデはブーケを高く放り投げた。
ブーケが、花びらを散らしながら空高く舞い上がった。
こ、の、馬鹿…!
「加減をしろって言っただろうがっ!」
「え?加減したよ?」
加減(当社比)。
お前の加減は、一般人にとってやり過ぎなんだよ!
空高く舞い上がったブーケは、太陽の日差しのせいで、眩しくて見上げられなかった。
ヤバい、何処だ落下地点は。
女性陣は、それどころか男性陣も、何とか落下地点を探そうと、揃って空を見上げながら千鳥足。
滑稽過ぎる。
ブーケを投げてから落下するまでのほんの数秒が、永遠にも近く感じられた、そのとき。
「ふっ!…つ、はぁ…」
空から落ちてくるブーケが、誰かの手の中にキャッチされた。
危ういところだったが、ちゃんと誰かが掴んでくれたのだ。
クュルナだった。
もう、泣いて感謝したい。
よく取ってくれた。
「ふぅ…。…取れました」
「よくやったクュルナ…!」
「良かったぁ…。次、結婚式を挙げるのはクュルナちゃんかな?」
これには、シルナ・エインリーもこの軽口。
ブーケトスの言い伝えによると、そうなるな。
「クュルナは強いし、美人からな。お眼鏡に適う相手は、そうそういなさそうだがな」
と、羽久・グラスフィアが苦笑いで言った。
無事に結婚式を締め括ることが出来て、羽久もだいぶ、肩の荷が下りた気分らしい。
「い、いえ。私は羽久さんなら…」
と、クュルナがブーケを抱えて、ぼそぼそと呟いてみたが。
「?何か言ったか?」
「…いえ、何でもありません」
クュルナよ。
羽久のこの調子じゃ、お前の結婚式は、まだまだ先のようだな。
羽久の朴念仁ぶりにも呆れるが、これはこれで、微笑ましく結婚式を締め括ることが出来た。
はー、良かった。もうこんな緊張は二度としたくな、
「…何だか違うんだよなぁ」
…ここに来て。
オレンジ小人が、とんでもないことを言った。
「良いかベリクリーデ、軽くだぞ。軽く投げるんだ。ふわっと投げるだけだぞ」
何度も小声で、そう言い聞かせる。
キャッチする側の女性陣も、緊張の面持ちである。
これ、キャッチ出来なかったら、折角のお洒落なブーケが、べシャッ、と地面に落ちることになるからな。
それだけは避けたい。
風情も糞もあったもんじゃないぞ。
ので、本来ならブーケトスには参加しないはずの男性陣も、後ろに控えている。
いざとなったら彼らが取ってくれる。
少なくとも、落とすよりマシだ。
あと少しだ。これが終われば、メルヘン結婚式も幕を閉じる。
最後の最後で抜かるなよ。ベリクリーデ、頼むから。
「じゃあ投げるよー」
よし。
「えーい」
ポーンっ、とベリクリーデはブーケを高く放り投げた。
ブーケが、花びらを散らしながら空高く舞い上がった。
こ、の、馬鹿…!
「加減をしろって言っただろうがっ!」
「え?加減したよ?」
加減(当社比)。
お前の加減は、一般人にとってやり過ぎなんだよ!
空高く舞い上がったブーケは、太陽の日差しのせいで、眩しくて見上げられなかった。
ヤバい、何処だ落下地点は。
女性陣は、それどころか男性陣も、何とか落下地点を探そうと、揃って空を見上げながら千鳥足。
滑稽過ぎる。
ブーケを投げてから落下するまでのほんの数秒が、永遠にも近く感じられた、そのとき。
「ふっ!…つ、はぁ…」
空から落ちてくるブーケが、誰かの手の中にキャッチされた。
危ういところだったが、ちゃんと誰かが掴んでくれたのだ。
クュルナだった。
もう、泣いて感謝したい。
よく取ってくれた。
「ふぅ…。…取れました」
「よくやったクュルナ…!」
「良かったぁ…。次、結婚式を挙げるのはクュルナちゃんかな?」
これには、シルナ・エインリーもこの軽口。
ブーケトスの言い伝えによると、そうなるな。
「クュルナは強いし、美人からな。お眼鏡に適う相手は、そうそういなさそうだがな」
と、羽久・グラスフィアが苦笑いで言った。
無事に結婚式を締め括ることが出来て、羽久もだいぶ、肩の荷が下りた気分らしい。
「い、いえ。私は羽久さんなら…」
と、クュルナがブーケを抱えて、ぼそぼそと呟いてみたが。
「?何か言ったか?」
「…いえ、何でもありません」
クュルナよ。
羽久のこの調子じゃ、お前の結婚式は、まだまだ先のようだな。
羽久の朴念仁ぶりにも呆れるが、これはこれで、微笑ましく結婚式を締め括ることが出来た。
はー、良かった。もうこんな緊張は二度としたくな、
「…何だか違うんだよなぁ」
…ここに来て。
オレンジ小人が、とんでもないことを言った。


