「では、これより指輪交換を行います」
誓いの言葉は、何とかクリア。
「まずは新郎から新婦へ、誓いの指輪をお願いします」
次は、これまたロマンチックな結婚式の醍醐味、指輪交換だ。
見てみろ、オレンジ小人の目が、キラキラ輝いている。
この野郎。
俺は、シュニィが運んできてくれた指輪を受け取り。
ベリクリーデの前に跪いて、彼女の左手を手に取った。
ちなみにこの指輪は、ドレスと違って借り物ではない。
急いで買ってきたんだよ。
結婚指輪は貸し借り出来るものじゃないし、サイズも人によるから、借り物ではどうにもならなかった。
安くない出費だったが、生き延びる為だと思えば、背に腹は代えられない。
結婚指輪と言っても色々種類があって、どれにするか迷ったが。
やはりここは王道を攻めようと、シンプルなデザインの、細くて繊細なプラチナの指輪だ。
その指輪を、俺は大人しく手を差し出しているベリクリーデの、左手の薬指にゆっくりと嵌めた。
よし。サイズもぴったり。
この上なく、ロマンチックな結婚式を演出出来ている。
「では、新婦から新郎へ」
次は、俺がベリクリーデから指輪をもらう番。
頼むぞベリクリーデ。「あれー」とか言って指輪を落とすなよ。頼むから。
やりかねないから怖いんだよ。
すると。
「よしっ。ジュリスの指に指輪…」
意気込んで、ベリクリーデが手に取ったのは。
…俺の右手。
違う。逆。そっちじゃない。
指輪は落とさなかったが、左と右の区別がついてない。
俺は素早く右手を下ろし、左手を突き出した。
見なかった振り。
ベリクリーデは、しばしぽやんとしていたが。
「薬指、薬指に嵌めるんだ」
俺がこそっと耳打ちすると、
「うん、分かった」
ベリクリーデは、あろうことか。
俺の中指に、指輪を嵌めようとしていた。
こいつ、何回言っても指の位置を理解しないんだ。
「違う。その横。左だ」
「え、こっち?」
「それは人差し指。お前から見て、左から二番目の指だ」
「あ、これだねー」
懇切丁寧に説明して、ようやく薬指を理解するベリクリーデ。
あれっ…だけシミュレーションしたのに、何も学んでない。
どうなんだ?大丈夫なのか?オレンジ小人は満足してるか?
かなり危ういよな。
誓いの言葉は、何とかクリア。
「まずは新郎から新婦へ、誓いの指輪をお願いします」
次は、これまたロマンチックな結婚式の醍醐味、指輪交換だ。
見てみろ、オレンジ小人の目が、キラキラ輝いている。
この野郎。
俺は、シュニィが運んできてくれた指輪を受け取り。
ベリクリーデの前に跪いて、彼女の左手を手に取った。
ちなみにこの指輪は、ドレスと違って借り物ではない。
急いで買ってきたんだよ。
結婚指輪は貸し借り出来るものじゃないし、サイズも人によるから、借り物ではどうにもならなかった。
安くない出費だったが、生き延びる為だと思えば、背に腹は代えられない。
結婚指輪と言っても色々種類があって、どれにするか迷ったが。
やはりここは王道を攻めようと、シンプルなデザインの、細くて繊細なプラチナの指輪だ。
その指輪を、俺は大人しく手を差し出しているベリクリーデの、左手の薬指にゆっくりと嵌めた。
よし。サイズもぴったり。
この上なく、ロマンチックな結婚式を演出出来ている。
「では、新婦から新郎へ」
次は、俺がベリクリーデから指輪をもらう番。
頼むぞベリクリーデ。「あれー」とか言って指輪を落とすなよ。頼むから。
やりかねないから怖いんだよ。
すると。
「よしっ。ジュリスの指に指輪…」
意気込んで、ベリクリーデが手に取ったのは。
…俺の右手。
違う。逆。そっちじゃない。
指輪は落とさなかったが、左と右の区別がついてない。
俺は素早く右手を下ろし、左手を突き出した。
見なかった振り。
ベリクリーデは、しばしぽやんとしていたが。
「薬指、薬指に嵌めるんだ」
俺がこそっと耳打ちすると、
「うん、分かった」
ベリクリーデは、あろうことか。
俺の中指に、指輪を嵌めようとしていた。
こいつ、何回言っても指の位置を理解しないんだ。
「違う。その横。左だ」
「え、こっち?」
「それは人差し指。お前から見て、左から二番目の指だ」
「あ、これだねー」
懇切丁寧に説明して、ようやく薬指を理解するベリクリーデ。
あれっ…だけシミュレーションしたのに、何も学んでない。
どうなんだ?大丈夫なのか?オレンジ小人は満足してるか?
かなり危ういよな。


