と、俺はこんなに、悶絶しかねないほどの葛藤を抱えているというのに。
新婦のベリクリーデは、呑気なものだった。
「私結婚式初めてだ。楽しみ〜」とか抜かしてたからな。
何が楽しみだよ。
あいつ、結婚式の意味分かってるか?
楽しいお祭りじゃないんだぞ。
他でもない自分が、結婚式の当事者だって理解してるのか?
そりゃ、本物の結婚式じゃない。ただのごっこ遊びの範疇だ(にしては大掛かりだが)。
ようは、オレンジ小人を満足させられれば、それで良い。
って言うか、満足させられなかったら、俺もベリクリーデも死ぬんだよ。
惜しむ命ではないと思っていたけれど、あれは撤回する。
惜しむわ。
何でここまで長く生きてて、こんな下らないことで死ななきゃならないんだ。
「死因:結婚式」なんて、絶対嫌だからな。
冗談じゃない。
俺は絶対生き残る。結婚式に殺されて堪るか。
それに、俺だけが契約者ならまだしも、ベリクリーデにも茨の指輪は嵌められているのだ。
しくじったら、俺が死ぬだけでは済まない。
絶対にしくじれない。俺と、ベリクリーデが生き延びる為にも。
その為には、絶対にオレンジ小人を満足させなければならない。
今回しくじったら、期限内に次を開催する時間的余裕は、多分ない。
シュニィは万が一に備えて、二回目があったときに間に合うよう、手配を進めてくれているらしいが。
俺は一週間に二回も、命懸けの結婚式を開く趣味はない。
そんな背水の陣みたいな結婚式、誰が喜んでやるかよ。
あのオレンジ小人、「喜び」を知りたいとか言っていたが。
強制結婚に強制結婚式じゃあ、喜びも糞もないだろ。
等々、言ってやりたいことは山程あるものの。
そんなことをしている時間もなく。
「ジュリスさん、支度、終わりました?入っても良いですか?」
控え室で、鏡を睨みつけていた俺のもとに。
シュニィが、コンコンとノックしてきた。
「あぁ、どうぞ」
「失礼しますね」
この度の結婚式準備を、主導で進めてくれたシュニィは。
本日の招待客にもなっているので、今日はパーティドレス姿である。
やっぱりさぁ、お前とアトラスにやらせるべきだったよ、この契約。
そうしたら、誰もが幸せに、オレンジ小人を満足させられたものを。
「…あら…」
「…あ…?」
入ってきたシュニィは、何故か呆気に取られて、俺を見つめていた。
「何だよ、どうかしたか?」
「あ、いえ…。タキシード姿、お似合いですね」
やめてくれよ。
新婦のベリクリーデは、呑気なものだった。
「私結婚式初めてだ。楽しみ〜」とか抜かしてたからな。
何が楽しみだよ。
あいつ、結婚式の意味分かってるか?
楽しいお祭りじゃないんだぞ。
他でもない自分が、結婚式の当事者だって理解してるのか?
そりゃ、本物の結婚式じゃない。ただのごっこ遊びの範疇だ(にしては大掛かりだが)。
ようは、オレンジ小人を満足させられれば、それで良い。
って言うか、満足させられなかったら、俺もベリクリーデも死ぬんだよ。
惜しむ命ではないと思っていたけれど、あれは撤回する。
惜しむわ。
何でここまで長く生きてて、こんな下らないことで死ななきゃならないんだ。
「死因:結婚式」なんて、絶対嫌だからな。
冗談じゃない。
俺は絶対生き残る。結婚式に殺されて堪るか。
それに、俺だけが契約者ならまだしも、ベリクリーデにも茨の指輪は嵌められているのだ。
しくじったら、俺が死ぬだけでは済まない。
絶対にしくじれない。俺と、ベリクリーデが生き延びる為にも。
その為には、絶対にオレンジ小人を満足させなければならない。
今回しくじったら、期限内に次を開催する時間的余裕は、多分ない。
シュニィは万が一に備えて、二回目があったときに間に合うよう、手配を進めてくれているらしいが。
俺は一週間に二回も、命懸けの結婚式を開く趣味はない。
そんな背水の陣みたいな結婚式、誰が喜んでやるかよ。
あのオレンジ小人、「喜び」を知りたいとか言っていたが。
強制結婚に強制結婚式じゃあ、喜びも糞もないだろ。
等々、言ってやりたいことは山程あるものの。
そんなことをしている時間もなく。
「ジュリスさん、支度、終わりました?入っても良いですか?」
控え室で、鏡を睨みつけていた俺のもとに。
シュニィが、コンコンとノックしてきた。
「あぁ、どうぞ」
「失礼しますね」
この度の結婚式準備を、主導で進めてくれたシュニィは。
本日の招待客にもなっているので、今日はパーティドレス姿である。
やっぱりさぁ、お前とアトラスにやらせるべきだったよ、この契約。
そうしたら、誰もが幸せに、オレンジ小人を満足させられたものを。
「…あら…」
「…あ…?」
入ってきたシュニィは、何故か呆気に取られて、俺を見つめていた。
「何だよ、どうかしたか?」
「あ、いえ…。タキシード姿、お似合いですね」
やめてくれよ。


