テーブルいっぱいに並ぶ、お菓子の山。
俺には名前も分からない菓子もある。
これには、令月と言うより、
「ふわぁ〜っ!!羨ましいぃぃぃ!私!私もそれが良い!夢のヴィクトリアサンドイッチとクラフティもある!良いなぁぁ!あぁ私が嫉妬の契約者に立候補すれば良かったぁぁぁ」
シルナの方が歓喜していた。
「私が嫉妬してる!私が超嫉妬してるよ今!駄目?これ駄目!?」
「駄目だよ。君は契約者じゃないからね」
駄目だった。
残念だったな。
しかし、令月はと言うと。
「…僕、洋菓子より和菓子の方が好き」
と、いう我儘。
そういえばそうだったな。
一番好きなの…桜餅だっけ?
「そうなの?じゃあ用意してあげる」
玉手箱のように、今度は和菓子が山盛り、テーブルに並んだ。
令月の前には、洋食、和食、三大珍味、そして洋菓子と和菓子の、豪華ディナーが並んだ。
で、それが何って話だが…。
「あ、そうだ。君にはこれね」
そう言って、小人が振り返り。
すぐりの前に、ポン、とパンを出した。
皿にも乗ってない、カビが生えた、パサパサのパン。
…何でパン?
「君にはそれしかないから」
「はぁ…そーなの?」
「うん。…どう?嫉妬するでしょ?」
黄色小人がにやっと笑って、それでようやく、こいつのやろうとしていることの意図が分かった。
成程、そういうことかよ。
令月にだけ良いものをたくさん与えて、一方のすぐりには、最低限のものしか与えない。
最低限って言うか…食べたら危なそうなカビたパンだけど…。
なんという陰湿なことを、と思ったが。
「…もぐもぐ」
普通に食ってるぞ、すぐり。
おい、それカビてるから危ないって。
「もぐ。ごくん。霞かと思ったけど、普通に食べれるんだね〜、これ」
食べるなよ。
小人の方も、まさかすぐりが、マジで食べるとは思っていなかったらしく。
若干引き気味だった。
お前が与えたんだろうが。引くなよ。
一方、令月の方は。
「…色々出してもらって悪いけど、僕、これ要らない」
折角出した料理を、拒否。
あれだけ我儘言っといて、お前。
「何で?こんなに豪華で美味しそうなのに」
「それが何?要らないものは、要らないよ。学院長にあげる」
「えっ!やったぁ!」
シルナ歓喜。
しかし。
「…成程、食べ物には興味ないんだ。じゃあ良いや」
「あぁっ!」
小人は、大量に出した料理を一瞬で消してしまった。
シルナ、無念。
夢のヴィクトリアサンドイッチは、やっぱり夢だった。
俺には名前も分からない菓子もある。
これには、令月と言うより、
「ふわぁ〜っ!!羨ましいぃぃぃ!私!私もそれが良い!夢のヴィクトリアサンドイッチとクラフティもある!良いなぁぁ!あぁ私が嫉妬の契約者に立候補すれば良かったぁぁぁ」
シルナの方が歓喜していた。
「私が嫉妬してる!私が超嫉妬してるよ今!駄目?これ駄目!?」
「駄目だよ。君は契約者じゃないからね」
駄目だった。
残念だったな。
しかし、令月はと言うと。
「…僕、洋菓子より和菓子の方が好き」
と、いう我儘。
そういえばそうだったな。
一番好きなの…桜餅だっけ?
「そうなの?じゃあ用意してあげる」
玉手箱のように、今度は和菓子が山盛り、テーブルに並んだ。
令月の前には、洋食、和食、三大珍味、そして洋菓子と和菓子の、豪華ディナーが並んだ。
で、それが何って話だが…。
「あ、そうだ。君にはこれね」
そう言って、小人が振り返り。
すぐりの前に、ポン、とパンを出した。
皿にも乗ってない、カビが生えた、パサパサのパン。
…何でパン?
「君にはそれしかないから」
「はぁ…そーなの?」
「うん。…どう?嫉妬するでしょ?」
黄色小人がにやっと笑って、それでようやく、こいつのやろうとしていることの意図が分かった。
成程、そういうことかよ。
令月にだけ良いものをたくさん与えて、一方のすぐりには、最低限のものしか与えない。
最低限って言うか…食べたら危なそうなカビたパンだけど…。
なんという陰湿なことを、と思ったが。
「…もぐもぐ」
普通に食ってるぞ、すぐり。
おい、それカビてるから危ないって。
「もぐ。ごくん。霞かと思ったけど、普通に食べれるんだね〜、これ」
食べるなよ。
小人の方も、まさかすぐりが、マジで食べるとは思っていなかったらしく。
若干引き気味だった。
お前が与えたんだろうが。引くなよ。
一方、令月の方は。
「…色々出してもらって悪いけど、僕、これ要らない」
折角出した料理を、拒否。
あれだけ我儘言っといて、お前。
「何で?こんなに豪華で美味しそうなのに」
「それが何?要らないものは、要らないよ。学院長にあげる」
「えっ!やったぁ!」
シルナ歓喜。
しかし。
「…成程、食べ物には興味ないんだ。じゃあ良いや」
「あぁっ!」
小人は、大量に出した料理を一瞬で消してしまった。
シルナ、無念。
夢のヴィクトリアサンドイッチは、やっぱり夢だった。


