おまっ…!
「馬鹿言うんじゃない、すぐり」
「『八千歳』がやるなら、僕もやるよ。嫉妬心なら、『八千歳』にも負けないくらい自信あるし」
「令月まで…!」
お前ら何言ってんだ。
「馬鹿かお前ら!こんなことに、生徒を巻き込む訳ないだろ」
「え〜?でも嫉妬なんて、俺以上の適任いるの?」
適任がいるとか、そういう問題じゃない。
「そうだよ、すぐり君。命が懸かってるんだよ、これは。イレースちゃんのときは、有無を言わさず契約者にされちゃったから、どうしようもなかったけど…今回は、契約者をこっちで選べるんだ」
シルナも、慌てて二人を止めていた。
当たり前だ。
「私達だけじゃ対応しきれない。こうなったら、聖魔騎士団にも声をかけよう。君達生徒じゃなくて、もっと適任を探すんだ」
聖魔騎士団?
頼りたくなるのは分かるが…。
「聖魔騎士団を呼ぶ必要がありますか?我々教員が、順番に契約すれば…」
「イレースちゃん、それは…」
俺が言いたかったことを、イレースが代わりに言おうとした。
そのとき。
黄色い小人から、しゅるしゅると茨が伸び。
あろうことか、令月とすぐり、二人の指に巻き付いた。
こ、の…!!
クソ小人!
「お前、何しやがる!まだ契約者は決まってないだろ!」
慌てて小人を怒鳴りつけるも、こうなっては後の祭り。
「この二人が立候補したんだから、別に良いでしょ?」
良い訳ないだろ。何言ってんだ。
「それに、一度契約者になった者は、二度と契約者には選ばれないよ」
と、とんでもない後出しを披露。
何…!?
「同じ人間に感情を教えてもらったら、偏ってしまうじゃないか。僕達は、色んな人に色んな感情を教えて欲しいんだよ」
こ、この…屁理屈ばっかりこねやがって。
シルナが聖魔騎士団に声をかけると言ったのは、それが理由か。
教員達の中で、交代交代契約を回すことは出来ないから。
つまり現時点で、イレースは、二度と小人の契約を受けることは出来ないのだ。
そういう重要なことは…もっと先に言え。
お陰で、二人目の小人の契約者が、勝手に決められてしまった。
「君達二人が教えてよ。僕に、『嫉妬』の感情を」
令月と、すぐりが。
七日後に迫る、死の宣告を受けた。
「馬鹿言うんじゃない、すぐり」
「『八千歳』がやるなら、僕もやるよ。嫉妬心なら、『八千歳』にも負けないくらい自信あるし」
「令月まで…!」
お前ら何言ってんだ。
「馬鹿かお前ら!こんなことに、生徒を巻き込む訳ないだろ」
「え〜?でも嫉妬なんて、俺以上の適任いるの?」
適任がいるとか、そういう問題じゃない。
「そうだよ、すぐり君。命が懸かってるんだよ、これは。イレースちゃんのときは、有無を言わさず契約者にされちゃったから、どうしようもなかったけど…今回は、契約者をこっちで選べるんだ」
シルナも、慌てて二人を止めていた。
当たり前だ。
「私達だけじゃ対応しきれない。こうなったら、聖魔騎士団にも声をかけよう。君達生徒じゃなくて、もっと適任を探すんだ」
聖魔騎士団?
頼りたくなるのは分かるが…。
「聖魔騎士団を呼ぶ必要がありますか?我々教員が、順番に契約すれば…」
「イレースちゃん、それは…」
俺が言いたかったことを、イレースが代わりに言おうとした。
そのとき。
黄色い小人から、しゅるしゅると茨が伸び。
あろうことか、令月とすぐり、二人の指に巻き付いた。
こ、の…!!
クソ小人!
「お前、何しやがる!まだ契約者は決まってないだろ!」
慌てて小人を怒鳴りつけるも、こうなっては後の祭り。
「この二人が立候補したんだから、別に良いでしょ?」
良い訳ないだろ。何言ってんだ。
「それに、一度契約者になった者は、二度と契約者には選ばれないよ」
と、とんでもない後出しを披露。
何…!?
「同じ人間に感情を教えてもらったら、偏ってしまうじゃないか。僕達は、色んな人に色んな感情を教えて欲しいんだよ」
こ、この…屁理屈ばっかりこねやがって。
シルナが聖魔騎士団に声をかけると言ったのは、それが理由か。
教員達の中で、交代交代契約を回すことは出来ないから。
つまり現時点で、イレースは、二度と小人の契約を受けることは出来ないのだ。
そういう重要なことは…もっと先に言え。
お陰で、二人目の小人の契約者が、勝手に決められてしまった。
「君達二人が教えてよ。僕に、『嫉妬』の感情を」
令月と、すぐりが。
七日後に迫る、死の宣告を受けた。


