――――――…話を戻して。
南方都市シャネオンにある、オーネラント家にて。
俺とナジュは、ようやくこの家のリビングに入れてもらえた。
前回、話も聞いてもらえず、門前払いを食らったことを思えば。
マジで凄い進歩だと思うよ。
やべぇな、マジでもう。
ナジュの手口が、詐欺師過ぎて。
皆、訪問販売や宗教勧誘には気をつけろよ。ナジュみたいな、顔だけは良い訪問員には、特に要注意だ。
良い顔して良いこと言ってるように見えても、中身、腹黒どころじゃないから。
漆黒の腹だよ。
「本当に済みませんね、いきなり訪ねてきてしまって。ご迷惑だったでしょう?」
「…いえ…」
昨日とは打って変わって、静かなエヴェリナ母。
ナジュの、無駄に人の良い笑顔と、終始低姿勢のせいで…怒るに怒れないのだろう。
「ところで奥さん、今日は、ご主人はご在宅ですか?」
と、ナジュは笑顔のまま尋ねた。
「主人ですか?…書斎にいますけど…」
「あぁ、それは良かった。宜しければ、ご主人も同席の上で、お話させて頂けませんか?」
ピンと来た。
さっきナジュは、俺の心を読み、この家は母親より、父親の方が気性が穏やかだと知り。
その上で、あわよくば父親を味方につけようと、この場に呼ぼうとしているのだ。
「やはり、大事なお嬢さんの将来に関わることですから。ご主人も同席された方が良いかと…」
なんて、もっともらしいこと言って。
単に、味方増やしたいだけだからな。詐欺師舐めたらいかん。
そして、エヴェリナ母は、その詐欺師の罠にハマる。
「…分かりました。呼んできます」
そう言って、エヴェリナ母は席を立ち、書斎に向かった。
…リビングに、俺とナジュの二人きりになった瞬間。
「…さっきから、僕に対して失礼過ぎません?誰のお陰で、ここまでこぎ着けたと思ってるんですか」
「仕方ないだろ。お前が詐欺師なのが悪い」
「僕の何処が詐欺師ですか。こんなにイケメンで、人の良い善良な人間はいませんよ」
「その笑顔で人を騙し、読心魔法で相手の心境を伺いながら、シルナを悪者にして人の家に上がり込む奴が、何だって?」
「しっ…っつれいな…」
「ほら、もう戻ってきたぞ」
ナジュとの、僅かなお喋りの後。
エヴェリナ母が、夫であるエヴェリナ父を連れて、リビングに戻ってきた。
南方都市シャネオンにある、オーネラント家にて。
俺とナジュは、ようやくこの家のリビングに入れてもらえた。
前回、話も聞いてもらえず、門前払いを食らったことを思えば。
マジで凄い進歩だと思うよ。
やべぇな、マジでもう。
ナジュの手口が、詐欺師過ぎて。
皆、訪問販売や宗教勧誘には気をつけろよ。ナジュみたいな、顔だけは良い訪問員には、特に要注意だ。
良い顔して良いこと言ってるように見えても、中身、腹黒どころじゃないから。
漆黒の腹だよ。
「本当に済みませんね、いきなり訪ねてきてしまって。ご迷惑だったでしょう?」
「…いえ…」
昨日とは打って変わって、静かなエヴェリナ母。
ナジュの、無駄に人の良い笑顔と、終始低姿勢のせいで…怒るに怒れないのだろう。
「ところで奥さん、今日は、ご主人はご在宅ですか?」
と、ナジュは笑顔のまま尋ねた。
「主人ですか?…書斎にいますけど…」
「あぁ、それは良かった。宜しければ、ご主人も同席の上で、お話させて頂けませんか?」
ピンと来た。
さっきナジュは、俺の心を読み、この家は母親より、父親の方が気性が穏やかだと知り。
その上で、あわよくば父親を味方につけようと、この場に呼ぼうとしているのだ。
「やはり、大事なお嬢さんの将来に関わることですから。ご主人も同席された方が良いかと…」
なんて、もっともらしいこと言って。
単に、味方増やしたいだけだからな。詐欺師舐めたらいかん。
そして、エヴェリナ母は、その詐欺師の罠にハマる。
「…分かりました。呼んできます」
そう言って、エヴェリナ母は席を立ち、書斎に向かった。
…リビングに、俺とナジュの二人きりになった瞬間。
「…さっきから、僕に対して失礼過ぎません?誰のお陰で、ここまでこぎ着けたと思ってるんですか」
「仕方ないだろ。お前が詐欺師なのが悪い」
「僕の何処が詐欺師ですか。こんなにイケメンで、人の良い善良な人間はいませんよ」
「その笑顔で人を騙し、読心魔法で相手の心境を伺いながら、シルナを悪者にして人の家に上がり込む奴が、何だって?」
「しっ…っつれいな…」
「ほら、もう戻ってきたぞ」
ナジュとの、僅かなお喋りの後。
エヴェリナ母が、夫であるエヴェリナ父を連れて、リビングに戻ってきた。

