マジで何の前触れもなくやって来たので。
俺もシルナも、最初は、何が来たのかと呆然としていた。
半べそかいていたシルナも、このときばかりは、普通にびっくりしていた。
「棺桶一丁、お待たせしました〜」
ちょっと待て。そんなものは頼んでない。
勝手に出前みたいにするな。
「な…何だ、どうしたんだ…!?それは何だ!?」
「棺桶」
と、簡潔に令月が答えた。
か、棺桶?
確かに、よく見たら白い棺桶だ。
しかも、ところどころに泥がついてるんだけど?
お前ら、これ何処から持ってきた?
「何で棺桶なんだ?シルナを入れる為か?」
「ちょ、羽久!?勝手に私を殺さないで!?」
いや、この中で一番棺桶に近い年齢なのは、シルナかなと思って。
しかし、どうやらシルナ用ではないらしい。
「畑を耕してたら、見つけたんだよ。これ、誰の棺桶?」
と、すぐり。
畑を耕してたら、棺桶を見つけた…!?
どういうシチュエーションだよ。
びっくりしただろうなぁ。
俺達もびっくりしてるけどさ。
「誰の棺桶って…そんなの、俺が聞きたいよ…」
「そもそも、この棺桶、何か中身入ってるんですかね?」
「さぁ。誰かが入ってると思って、ここまで運んで持ってきたけど…」
「なんか、予想以上に軽いよね〜。もしかして、中身空っぽ?」
つーか、何で持ってきたんだ?こんなところまで。
「埋葬場所的に、学院長のお知り合いの方かもしれないと思ったもので」
俺の心を読んだナジュが、そう答えた。
あ…。
そう…それは…。その可能性は…あるか。
イーニシュフェルトの里があった場所なんだから…。棺桶の一つくらい、出てきてもおかしくない…。
…いや、おかしいのでは?
学院を創立して、もう何年たつと思ってるんだ。
今頃、畑を耕したくらいで、ポコンと里時代の遺物が出土するとは考えにくい。
「シルナ…知ってるか?あの棺…」
念の為、シルナ本人に尋ねてみると。
「へ…?全然知らない…」
マジで知らないらしく、シルナもポカンとしていた。
だよな。
「え?学院長せんせーの知り合いじやないの?」
「そうだよ。イーニシュフェルトの里時代のお友達とか」
「いや、確かに彼らはこの地で命を落としたけど…。でも、イーニシュフェルトの里の賢者は皆長命だから、基本的に死ぬことがないし…。死んだとしても、今みたいに棺桶に埋葬する、っていう文化はないんだよ」
そうなんだ。
それは初めて知った。
「え?じゃあこの棺桶って何?」
俺達が知りたいよそれは。
俺もシルナも、最初は、何が来たのかと呆然としていた。
半べそかいていたシルナも、このときばかりは、普通にびっくりしていた。
「棺桶一丁、お待たせしました〜」
ちょっと待て。そんなものは頼んでない。
勝手に出前みたいにするな。
「な…何だ、どうしたんだ…!?それは何だ!?」
「棺桶」
と、簡潔に令月が答えた。
か、棺桶?
確かに、よく見たら白い棺桶だ。
しかも、ところどころに泥がついてるんだけど?
お前ら、これ何処から持ってきた?
「何で棺桶なんだ?シルナを入れる為か?」
「ちょ、羽久!?勝手に私を殺さないで!?」
いや、この中で一番棺桶に近い年齢なのは、シルナかなと思って。
しかし、どうやらシルナ用ではないらしい。
「畑を耕してたら、見つけたんだよ。これ、誰の棺桶?」
と、すぐり。
畑を耕してたら、棺桶を見つけた…!?
どういうシチュエーションだよ。
びっくりしただろうなぁ。
俺達もびっくりしてるけどさ。
「誰の棺桶って…そんなの、俺が聞きたいよ…」
「そもそも、この棺桶、何か中身入ってるんですかね?」
「さぁ。誰かが入ってると思って、ここまで運んで持ってきたけど…」
「なんか、予想以上に軽いよね〜。もしかして、中身空っぽ?」
つーか、何で持ってきたんだ?こんなところまで。
「埋葬場所的に、学院長のお知り合いの方かもしれないと思ったもので」
俺の心を読んだナジュが、そう答えた。
あ…。
そう…それは…。その可能性は…あるか。
イーニシュフェルトの里があった場所なんだから…。棺桶の一つくらい、出てきてもおかしくない…。
…いや、おかしいのでは?
学院を創立して、もう何年たつと思ってるんだ。
今頃、畑を耕したくらいで、ポコンと里時代の遺物が出土するとは考えにくい。
「シルナ…知ってるか?あの棺…」
念の為、シルナ本人に尋ねてみると。
「へ…?全然知らない…」
マジで知らないらしく、シルナもポカンとしていた。
だよな。
「え?学院長せんせーの知り合いじやないの?」
「そうだよ。イーニシュフェルトの里時代のお友達とか」
「いや、確かに彼らはこの地で命を落としたけど…。でも、イーニシュフェルトの里の賢者は皆長命だから、基本的に死ぬことがないし…。死んだとしても、今みたいに棺桶に埋葬する、っていう文化はないんだよ」
そうなんだ。
それは初めて知った。
「え?じゃあこの棺桶って何?」
俺達が知りたいよそれは。


