その日。

イーニシュフェルト魔導学院では。

「…何だ?これ…」

「…さぁ…」

学院長室に運ばれた、土まみれの「それ」を囲んで。

教員一同+生徒二名は、首を傾げていた。

俺達の目の前にあるもの。

「それ」は、全長1メートル半ほどもある、白い棺だった。