神殺しのクロノスタシスⅣ

「この三人の中で、誰の案にするよ?」

「どれも無難でつまらないですね…」

「園芸部だけ贔屓してよー。ねー、園芸部だけー」

うるせぇぞ外野。

シルナなんか、もう自分の夢は果たされないと悟ったのか、いじけてそっぽ向いてるし。

幼稚園児かよ。

更に、幼稚園児はシルナだけではない。

「ちぇー、つまんないの。ねー『八千代』。俺達、昨晩あんなに頑張ったのにさぁ。少しは園芸部に富を還元してくれても良いのにさー」

「うん…。昨日のあれは、園芸部の努力の賜物だよね」

いじけて、ボソボソ喋ってる元暗殺者組。

…昨日あんなに頑張った園芸部?

って何の話だ…と思っていた、

そのとき。

「がっ、学院長先生っ!!」

制服姿の女子生徒が二人、青ざめた顔で学院長室に飛び込んできた。

な、何事?