…と、ここまで全員の意見を聞いて。
シルナはハロウィンパーティ、イレースは来年度予算の為に貯蓄、だったな。
俺と天音が似た意見で、学院の備品や、図書室の本を買い足すという意見。
で、ナジュが冬のボーナスで。
すぐりは部活動投資、令月は学院の警護設備に投資。
以上だ。
ろくな意見がないが、一番ないのはナジュだな。
「何でですか。皆思ってるでしょ、ボーナス少ないって」
「それは思ってるけどな、でもそういうことじゃないんだよ」
魔導教育委員会は、きっとそういう奨励金の使い方は望んでないんだよ。
確かに、俺達教員の努力があって、模範的と認められたのかもしれないが。
一番頑張ってるのは、そんな俺達教員の期待に応えてくれた、生徒達だから。
だからこのお金は、生徒の為に使わなきゃならないんだよ。
故に、ナジュ案は却下。
「あと、まともに考慮に値するのは…俺と天音とすぐり案だけか…」
「ちょっと羽久!シルナ案も入れて!」
「私の案も考慮に値するでしょう」
と、シルナとイレースが抗議した。
イレースはともかく、シルナは無しに決まってるだろ。
「いや、イレースの案も悪くはないと思うけど…。今年もらった奨励金を、来年に使い回すってのはどうかなと思って…」
「…む…。確かに言われてみれば、今年度末まで持っていたら、学院の資産として税金を取られますね」
そういうことじゃないけど、まぁそういうことにしておこう。
さすが大蔵大臣。考え方が違う。
「僕の防御壁案は?」
と、尋ねる令月。
「現実的じゃないから却下」
「…駄目だったか…」
駄目だよ。
何だよ、学院を覆う巨大な塀って。
怪しげな施設じゃないんだから。
シルナはハロウィンパーティ、イレースは来年度予算の為に貯蓄、だったな。
俺と天音が似た意見で、学院の備品や、図書室の本を買い足すという意見。
で、ナジュが冬のボーナスで。
すぐりは部活動投資、令月は学院の警護設備に投資。
以上だ。
ろくな意見がないが、一番ないのはナジュだな。
「何でですか。皆思ってるでしょ、ボーナス少ないって」
「それは思ってるけどな、でもそういうことじゃないんだよ」
魔導教育委員会は、きっとそういう奨励金の使い方は望んでないんだよ。
確かに、俺達教員の努力があって、模範的と認められたのかもしれないが。
一番頑張ってるのは、そんな俺達教員の期待に応えてくれた、生徒達だから。
だからこのお金は、生徒の為に使わなきゃならないんだよ。
故に、ナジュ案は却下。
「あと、まともに考慮に値するのは…俺と天音とすぐり案だけか…」
「ちょっと羽久!シルナ案も入れて!」
「私の案も考慮に値するでしょう」
と、シルナとイレースが抗議した。
イレースはともかく、シルナは無しに決まってるだろ。
「いや、イレースの案も悪くはないと思うけど…。今年もらった奨励金を、来年に使い回すってのはどうかなと思って…」
「…む…。確かに言われてみれば、今年度末まで持っていたら、学院の資産として税金を取られますね」
そういうことじゃないけど、まぁそういうことにしておこう。
さすが大蔵大臣。考え方が違う。
「僕の防御壁案は?」
と、尋ねる令月。
「現実的じゃないから却下」
「…駄目だったか…」
駄目だよ。
何だよ、学院を覆う巨大な塀って。
怪しげな施設じゃないんだから。


