「とっ、とにかくっ!」
アトラスを抑えながら、シュニィが叫んだ。
「『サンクチュアリ』の構成員は、全員っ、同行願います!あなたもです」
「無論、私は覚悟しています。抵抗する気もありませんので、好きなところに連れて行ってください」
そう言って、ミルツはシュニィの指示に従い、大人しく立ち上がった。
物分かりが良いのは結構だが、しかし柔順過ぎて逆に不気味だぞ。
「ミルツ…お前は何故…!」
珠蓮が、そんなミルツに食ってかかろうとしたが。
「珠蓮君、今は…」
シルナが、珠蓮を抑えた。
今は、そのときではない。
この場で議論を交わす訳にはいかない。
ここは一応、もう無害とはいえ、敵の本拠地なのだから。
他の構成員もいる。逃げられる前に、早いところ全員同行させた方が良い。
これ以上、ルーデュニア聖王国に、魔導師排斥運動の種を広める訳にはいかなかった。
「…っ」
珠蓮はもどかしそうにしながらも、シルナの言葉を聞き入れた。
…ごめんな。
ゆっくり話をさせてやりたかったんだが、そうも行かないようだ。
と、珠蓮はこんなに聞き分けが良いと言うのに。
「離してくれシュニィ。俺は、シュニィの仇を討つ!必ずや!」
「そんなことはしなくて良いですからっ!落ち着きなさいったら!」
…この聖魔騎士団団長は、なんとも聞き分けの悪い…。
さながら、駄々っ子であった。
娘のアイナの方が、まだ聞き分け良いんじゃないの?
アトラスを抑えながら、シュニィが叫んだ。
「『サンクチュアリ』の構成員は、全員っ、同行願います!あなたもです」
「無論、私は覚悟しています。抵抗する気もありませんので、好きなところに連れて行ってください」
そう言って、ミルツはシュニィの指示に従い、大人しく立ち上がった。
物分かりが良いのは結構だが、しかし柔順過ぎて逆に不気味だぞ。
「ミルツ…お前は何故…!」
珠蓮が、そんなミルツに食ってかかろうとしたが。
「珠蓮君、今は…」
シルナが、珠蓮を抑えた。
今は、そのときではない。
この場で議論を交わす訳にはいかない。
ここは一応、もう無害とはいえ、敵の本拠地なのだから。
他の構成員もいる。逃げられる前に、早いところ全員同行させた方が良い。
これ以上、ルーデュニア聖王国に、魔導師排斥運動の種を広める訳にはいかなかった。
「…っ」
珠蓮はもどかしそうにしながらも、シルナの言葉を聞き入れた。
…ごめんな。
ゆっくり話をさせてやりたかったんだが、そうも行かないようだ。
と、珠蓮はこんなに聞き分けが良いと言うのに。
「離してくれシュニィ。俺は、シュニィの仇を討つ!必ずや!」
「そんなことはしなくて良いですからっ!落ち着きなさいったら!」
…この聖魔騎士団団長は、なんとも聞き分けの悪い…。
さながら、駄々っ子であった。
娘のアイナの方が、まだ聞き分け良いんじゃないの?


