まぁ、そりゃそうだわな。
あいつは、明らかに俺達を敵とみなし、攻撃してきたんだから。
封印の秘密云々を無視しても、少なくともあいつは敵だ。
「謎の男ですか…。確かに、彼については分からないことが多いですね」
と、シュニィは難しい顔で言った。
「どうやら、賢者の石を集めているようでしたが…」
「恐らく、それが奴の目的なんだろう。賢者の石を集めて、利用することが」
俺はそう答えた。
でなきゃ、俺達が持ち帰ったばかりの賢者の石を、横から掠め取っていくはずがない。
「ってことは…その謎の男は、『サンクチュアリ』の関係者なんでしょうか?」
「その可能性は高いな」
天音の問いに、俺は頷いた。
元々賢者の石を使って、良からぬことを考えていた『サンクチュアリ』。
そして、賢者の石を回収して回っている謎の男。
この両者が結びつくのは、当然の道理というものだ。
「なら、その謎の男が、イーサ・デルムトなる人物を拐かし、封印の在処を吐かせて…賢者の石を持ち出したと考えるべきでしょうか」
「…現状、それが一番現実的な仮定になるね」
シルナはそう言った。そう言った…けれど。
何処か、腑に落ちなさそうな表情だ。
「…自信がなさそうだな。何か、納得出来ない理由でもあるのか?」
「…それは…」
「ここまで来たら、いっそ全部ぶち撒けろよ。もう一蓮托生だろ、俺達は」
…更に。
「僕はもう、心読んで知ってるんで。あなたが言わないなら僕が言いますけど」
「…ナジュ君…」
情け容赦のない奴が、ここにももう一人。
な?ナジュにぶち撒けられるくらいなら、今のうちに、隠さずに言っとけよ。
黙ってても、どうせバラされるんだから。
「分かったよ…隠さずに言うよ」
と、シルナは苦笑した。
「優秀」な仲間に恵まれて、お前は幸せ者だな、シルナ。
「私はね…私個人は、謎の彼が全ての元凶だとは、考えてないんだよ」
…今更、何を言われても驚きはしないと思ってたが。
これはまた、急転直下だな。
あいつは、明らかに俺達を敵とみなし、攻撃してきたんだから。
封印の秘密云々を無視しても、少なくともあいつは敵だ。
「謎の男ですか…。確かに、彼については分からないことが多いですね」
と、シュニィは難しい顔で言った。
「どうやら、賢者の石を集めているようでしたが…」
「恐らく、それが奴の目的なんだろう。賢者の石を集めて、利用することが」
俺はそう答えた。
でなきゃ、俺達が持ち帰ったばかりの賢者の石を、横から掠め取っていくはずがない。
「ってことは…その謎の男は、『サンクチュアリ』の関係者なんでしょうか?」
「その可能性は高いな」
天音の問いに、俺は頷いた。
元々賢者の石を使って、良からぬことを考えていた『サンクチュアリ』。
そして、賢者の石を回収して回っている謎の男。
この両者が結びつくのは、当然の道理というものだ。
「なら、その謎の男が、イーサ・デルムトなる人物を拐かし、封印の在処を吐かせて…賢者の石を持ち出したと考えるべきでしょうか」
「…現状、それが一番現実的な仮定になるね」
シルナはそう言った。そう言った…けれど。
何処か、腑に落ちなさそうな表情だ。
「…自信がなさそうだな。何か、納得出来ない理由でもあるのか?」
「…それは…」
「ここまで来たら、いっそ全部ぶち撒けろよ。もう一蓮托生だろ、俺達は」
…更に。
「僕はもう、心読んで知ってるんで。あなたが言わないなら僕が言いますけど」
「…ナジュ君…」
情け容赦のない奴が、ここにももう一人。
な?ナジュにぶち撒けられるくらいなら、今のうちに、隠さずに言っとけよ。
黙ってても、どうせバラされるんだから。
「分かったよ…隠さずに言うよ」
と、シルナは苦笑した。
「優秀」な仲間に恵まれて、お前は幸せ者だな、シルナ。
「私はね…私個人は、謎の彼が全ての元凶だとは、考えてないんだよ」
…今更、何を言われても驚きはしないと思ってたが。
これはまた、急転直下だな。


