「…でも、流言を流していたとはいえ…それは、あくまでも万が一に備える為。本当に賢者の石の封印が解かれるとは思ってなかった」
シルナは、率直にそう認めた。
「噂は偽物だけど、封印は本物だったから。そしてあの封印は、常人が解けるものじゃない」
…。
…シルナが、イーニシュフェルトの賢者であるシルナが、こう言うんだからな。
しかも、こんなに真剣な顔つきで。
本当に、封印は相当厳重なものだったんだろう。
「ちなみに、その封印が目の前にあったとして」
俺は試しに、そう提案してみた。
「この中で、その封印を解ける奴は、何人いる?」
多分、俺は無理だろうな。
精々シルナか、器用なシュニィとジュリスが…。
と、思った俺は、甘かった。
「ゼロだね」
「え…!」
断言したシルナに、俺達は驚愕に目を見開いた。
…それは悪い冗談だぞ、シルナ。
この場にいるのは、シルナを始め、シュニィやジュリス、イーニシュフェルト魔導学院の教師陣と、学院でも頭一つ…いや、頭十個は抜けている優秀な生徒達だ。
そんな、ルーデュニア聖王国屈指の魔導師達が集まっているのに。
それでも、封印を解ける者はいないって言うのか?
シルナは、率直にそう認めた。
「噂は偽物だけど、封印は本物だったから。そしてあの封印は、常人が解けるものじゃない」
…。
…シルナが、イーニシュフェルトの賢者であるシルナが、こう言うんだからな。
しかも、こんなに真剣な顔つきで。
本当に、封印は相当厳重なものだったんだろう。
「ちなみに、その封印が目の前にあったとして」
俺は試しに、そう提案してみた。
「この中で、その封印を解ける奴は、何人いる?」
多分、俺は無理だろうな。
精々シルナか、器用なシュニィとジュリスが…。
と、思った俺は、甘かった。
「ゼロだね」
「え…!」
断言したシルナに、俺達は驚愕に目を見開いた。
…それは悪い冗談だぞ、シルナ。
この場にいるのは、シルナを始め、シュニィやジュリス、イーニシュフェルト魔導学院の教師陣と、学院でも頭一つ…いや、頭十個は抜けている優秀な生徒達だ。
そんな、ルーデュニア聖王国屈指の魔導師達が集まっているのに。
それでも、封印を解ける者はいないって言うのか?


