そして。
無事に、異次元世界から全員が帰還し、安心したのは良いが。
皆無事で良かったね、で終わらせる訳にはいかない。
俺達が持ち帰ってきた、全ての賢者の石の欠片をシルナのもとに集め。
ここからは、答え合わせの時間だ。
その為に、俺達は四人が帰還した三日後のこの日。
聖魔騎士団魔導部隊から、二人の隊長を招き、会議を開くことになった。
「わざわざ、来てもらってごめんね、二人共」
「いいえ。先日も押しかけてきたのに、またお訪ねして申し訳ないです」
「まぁ、しょうがねぇだろ。そのブツをみだりに動かす訳にもいかねぇし」
聖魔騎士団を代表して来てくれたのは、この二人。
一人は、先日も訪ねてきたばかりの、聖魔騎士団魔導部隊隊長のシュニィ。
そしてもう一人は、件の賢者の石が作られた時代から生きていた、古参魔導師のジュリスである。
「ジュリス…。ベリクリーデは放っといて良いのか?」
「あぁ…。俺がいない間、積み木でもして遊んでろ、って積み木渡してきた」
そうか。
それでベリクリーデは満足しているのだろうか。
「何かやることを与えておかないと、あいつは絶対ろくなことをしない」
と、断言するジュリス。
…お前も相棒には苦労してんな。
ごめんな、わざわざ来てもらって。本当。
シュニィとジュリス以外に会議に参加しているのは、俺達イーニシュフェルト魔導学院の教師陣全員。
…以上が、会議に出ているメンバー…なのだが。
…。
「会議を始める前に、一つ良いか?」
俺は、敢えて挙手した。
「?どうかした?羽久」
「…」
どうかした、も何も。
「…お前ら!どうせどっかで聞いてんだろ!」
俺は、部屋の中でそう叫んだ。
絶対に、必ずと言って良い確率で、盗み聞きしているであろう元暗殺者生徒に向かって。
無事に、異次元世界から全員が帰還し、安心したのは良いが。
皆無事で良かったね、で終わらせる訳にはいかない。
俺達が持ち帰ってきた、全ての賢者の石の欠片をシルナのもとに集め。
ここからは、答え合わせの時間だ。
その為に、俺達は四人が帰還した三日後のこの日。
聖魔騎士団魔導部隊から、二人の隊長を招き、会議を開くことになった。
「わざわざ、来てもらってごめんね、二人共」
「いいえ。先日も押しかけてきたのに、またお訪ねして申し訳ないです」
「まぁ、しょうがねぇだろ。そのブツをみだりに動かす訳にもいかねぇし」
聖魔騎士団を代表して来てくれたのは、この二人。
一人は、先日も訪ねてきたばかりの、聖魔騎士団魔導部隊隊長のシュニィ。
そしてもう一人は、件の賢者の石が作られた時代から生きていた、古参魔導師のジュリスである。
「ジュリス…。ベリクリーデは放っといて良いのか?」
「あぁ…。俺がいない間、積み木でもして遊んでろ、って積み木渡してきた」
そうか。
それでベリクリーデは満足しているのだろうか。
「何かやることを与えておかないと、あいつは絶対ろくなことをしない」
と、断言するジュリス。
…お前も相棒には苦労してんな。
ごめんな、わざわざ来てもらって。本当。
シュニィとジュリス以外に会議に参加しているのは、俺達イーニシュフェルト魔導学院の教師陣全員。
…以上が、会議に出ているメンバー…なのだが。
…。
「会議を始める前に、一つ良いか?」
俺は、敢えて挙手した。
「?どうかした?羽久」
「…」
どうかした、も何も。
「…お前ら!どうせどっかで聞いてんだろ!」
俺は、部屋の中でそう叫んだ。
絶対に、必ずと言って良い確率で、盗み聞きしているであろう元暗殺者生徒に向かって。


