神殺しのクロノスタシスⅣ

…場所を変え。

私はイーニシュフェルト魔導学院を出て、『サンクチュアリ』の本拠地に向かった。

「お疲れ様です、クュルナさん、エリュティアさん」

「あ、シュニィさん」

「お疲れ様です」

現場には、二人の聖魔騎士団魔導部隊大隊長が待機していた。

「変わりはありませんか?」

私がいない間に、誰か一人でも帰ってきていないか、と思ったのだが…。

「はい…特には、何も…」

…やはり、そう簡単には行きませんか。

「…済みません」

エリュティアさんは、申し訳無さそうに頭を下げた。

「そんな…。あなたが悪い訳じゃありませんよ」

私は苦笑してそう答えた。

「大丈夫です。必ず、四人は帰ってきますよ。私達は、信じて待っていましょう」

「…はい」

学院長先生もそう言っていた。四人共、必ず帰ってくると。

だから大丈夫。

私達は、ただ信じて待っていれば良い…。

…と、思ったその瞬間。

「…あっ!!」

突如として、眩しい光に包まれた会議室に…私は思わず声をあげた。