「何だか、思い詰めてるみたいじゃないですか」
「それは…」
そんなことはありません…と、言いたいところだったけれど。
ナジュさんの前に、嘘や方便は無意味ですね。
何せ、心を丸裸にされているのだから。
「シュニィ…。気持ちは分からんこともないが、お前の責任じゃないんだ。あまり思い詰めるな」
「羽久さん…」
そう言われても…私…。
だって…最初に消えた四人は…まだ戻ってきていなくて。
後に魔法陣に飛び込んだ、令月さんやすぐりさん、学院長先生や羽久さん、ナジュさんは…先に戻ってきているのに…。
異次元世界は、この世界とは時間の流れが違うから、一概には言えないけれど…。
「大丈夫だよ、シュニィちゃん」
学院長先生に言われて、私はハッと顔を上げた。
「彼らなら、きっと大丈夫。必ず戻ってくる。私が保証する。だから、そんなに心配しないで」
「学院長先生…」
…そうですか。
…そうですよね。
だから私達は、いつも通りの日常を送っているくらいが、丁度良い。
そういうことですね?
「…分かりました」
なら私も、もうくよくよと思い悩むのはやめましょう。
仲間を信じて、待っていれば良い。
何と言っても、学院長先生が保証してくださったのだから。
「ありがとうございます、皆さん…」
少し元気が出ました。
私はソファから立ち上がって、ぺこりと一礼した。
気分も晴れたことだし、それに。
「…そろそろ、お暇させてもらいますね」
「え、もう帰っちゃうのシュニィちゃん」
「はい。そろそろ、見張り番交代の時間なので」
例の、魔法陣のあった『サンクチュアリ』の会議室の警護である。
今は、エリュティアさんとクュルナさんが見張りに当たってくれている。
「そっかぁ…。また遊びに来てね、シュニィちゃん」
「はい、そうさせてもらいます」
残念ながら、最初の拷問云々で時間を食ったせいで、異次元世界での話は出来なかったけど。
でも、それより大事なこと…気を強く持つことを…教えてもらいましたから。
私は、もうこれで大丈夫です。
「それは…」
そんなことはありません…と、言いたいところだったけれど。
ナジュさんの前に、嘘や方便は無意味ですね。
何せ、心を丸裸にされているのだから。
「シュニィ…。気持ちは分からんこともないが、お前の責任じゃないんだ。あまり思い詰めるな」
「羽久さん…」
そう言われても…私…。
だって…最初に消えた四人は…まだ戻ってきていなくて。
後に魔法陣に飛び込んだ、令月さんやすぐりさん、学院長先生や羽久さん、ナジュさんは…先に戻ってきているのに…。
異次元世界は、この世界とは時間の流れが違うから、一概には言えないけれど…。
「大丈夫だよ、シュニィちゃん」
学院長先生に言われて、私はハッと顔を上げた。
「彼らなら、きっと大丈夫。必ず戻ってくる。私が保証する。だから、そんなに心配しないで」
「学院長先生…」
…そうですか。
…そうですよね。
だから私達は、いつも通りの日常を送っているくらいが、丁度良い。
そういうことですね?
「…分かりました」
なら私も、もうくよくよと思い悩むのはやめましょう。
仲間を信じて、待っていれば良い。
何と言っても、学院長先生が保証してくださったのだから。
「ありがとうございます、皆さん…」
少し元気が出ました。
私はソファから立ち上がって、ぺこりと一礼した。
気分も晴れたことだし、それに。
「…そろそろ、お暇させてもらいますね」
「え、もう帰っちゃうのシュニィちゃん」
「はい。そろそろ、見張り番交代の時間なので」
例の、魔法陣のあった『サンクチュアリ』の会議室の警護である。
今は、エリュティアさんとクュルナさんが見張りに当たってくれている。
「そっかぁ…。また遊びに来てね、シュニィちゃん」
「はい、そうさせてもらいます」
残念ながら、最初の拷問云々で時間を食ったせいで、異次元世界での話は出来なかったけど。
でも、それより大事なこと…気を強く持つことを…教えてもらいましたから。
私は、もうこれで大丈夫です。


