「び、び、びっくりした…。チョコ落としちゃったよ…」
学院長は、床に落としたチョコレートを拾っていた。
学院長のチョコ好きは、異次元世界でも変わらないらしいね。
まー、俺も世界が変わっても、ツキナが可愛いのは共通してるもんなー。
「お前…。窓から入ってくるなよ」
学院長の隣にいた羽久せんせーが、眉をひそめて言った。
いやー、非常時だったもんで。
非常時じゃなくても、窓から入るけどね。
で、それはともかく。
「ナジュせんせーは何処にいるの?」
一晩、『玉響』の隣で眠れない夜を過ごし。
色々考えたことがある。
どうやらこの世界では、いくら俺が正しいことを言っても、信じてもらえなさそうな感じだし。
俺がアホなこと言ってる人扱いされるもんね。
アホなこと言ってるのはそっちだっての。
でも、俺が本当のことを言ってるって、分かってくれる人がいる。
それが、ナジュせんせーだ。
読心魔法使いのナジュせんせーなら、俺が本当のことを言ってるって分かってくれる。
まー、分かってくれたとしても、「すぐりさん、変な洗脳にかかってるみたいですね」とか言われるかもしれないけど。
それはそれで良い。
とにかく、この世界を作った誰かさんの手のひらの上から出るのが重要。
今のところ、手のひらでころっころ転がされてるもんなー。
それを避ける為にも、少なくとも俺が真実を語っていることを知ってもらえる、すなわち協力者が欲しい。
ナジュせんせーはその点、仲間に出来たらすごーく心強い…のだが。
「え?ナジュ君なら、まだ研修中だよ」
「…けんしゅー?」
「そう、前にも言わなかったっけ?魔導教育委員会が企画した、研修合宿。各魔導学院から一人ずつ教師を出して、参加してもらうの」
…。
「…それ、いつ帰ってくるの?」
「一昨日行ったばかりだから、戻ってくるのは…今月の下旬かな?」
はー、あの人つっかえ…。
…まー、何となく分かってはいたよ。
この世界で、ナジュせんせーは「都合が悪い」存在だもんね。
俺が真実を語っていることがバレてしまう。
だから多分どの世界でも、ナジュせんせーは俺の前に姿を現さない。
何だかんだ理由をつけられて、ナジュせんせーに会えることはないんだろう。
…仕方ない。
ナジュせんせーに協力してもらう作戦は、断念ってことで。
学院長は、床に落としたチョコレートを拾っていた。
学院長のチョコ好きは、異次元世界でも変わらないらしいね。
まー、俺も世界が変わっても、ツキナが可愛いのは共通してるもんなー。
「お前…。窓から入ってくるなよ」
学院長の隣にいた羽久せんせーが、眉をひそめて言った。
いやー、非常時だったもんで。
非常時じゃなくても、窓から入るけどね。
で、それはともかく。
「ナジュせんせーは何処にいるの?」
一晩、『玉響』の隣で眠れない夜を過ごし。
色々考えたことがある。
どうやらこの世界では、いくら俺が正しいことを言っても、信じてもらえなさそうな感じだし。
俺がアホなこと言ってる人扱いされるもんね。
アホなこと言ってるのはそっちだっての。
でも、俺が本当のことを言ってるって、分かってくれる人がいる。
それが、ナジュせんせーだ。
読心魔法使いのナジュせんせーなら、俺が本当のことを言ってるって分かってくれる。
まー、分かってくれたとしても、「すぐりさん、変な洗脳にかかってるみたいですね」とか言われるかもしれないけど。
それはそれで良い。
とにかく、この世界を作った誰かさんの手のひらの上から出るのが重要。
今のところ、手のひらでころっころ転がされてるもんなー。
それを避ける為にも、少なくとも俺が真実を語っていることを知ってもらえる、すなわち協力者が欲しい。
ナジュせんせーはその点、仲間に出来たらすごーく心強い…のだが。
「え?ナジュ君なら、まだ研修中だよ」
「…けんしゅー?」
「そう、前にも言わなかったっけ?魔導教育委員会が企画した、研修合宿。各魔導学院から一人ずつ教師を出して、参加してもらうの」
…。
「…それ、いつ帰ってくるの?」
「一昨日行ったばかりだから、戻ってくるのは…今月の下旬かな?」
はー、あの人つっかえ…。
…まー、何となく分かってはいたよ。
この世界で、ナジュせんせーは「都合が悪い」存在だもんね。
俺が真実を語っていることがバレてしまう。
だから多分どの世界でも、ナジュせんせーは俺の前に姿を現さない。
何だかんだ理由をつけられて、ナジュせんせーに会えることはないんだろう。
…仕方ない。
ナジュせんせーに協力してもらう作戦は、断念ってことで。


