とにかく今夜は学生寮に帰って、これからどうするか、ゆっくり考えてみよう。
…とか、思っていた俺は浅はかだった。
この世界は、俺を甘やかすつもりはないらしかった。
…と言うのも。
「びっくりしましたね、まさか鍬が飛んでくるなんて…。しかもそれがぶつかるとは」
「…」
「今夜はゆっくり休みましょう。…あ、何かして欲しいことあったら、言ってくださいね」
「…」
じゃあ、君はまずこの部屋から出てってくれないかなー。
と、思わず言いそうになって、踏み留まった自分を褒めたい。
ここは、学生寮の自室。
そしてここにいるのは、俺と…偽『玉響』。
まさか…ルームメイトだったとは。
当たり前のように学生寮までついてきて、そして当たり前のように同室に入るとは。
もとの俺のルームメイトは、何処に行ったんだよ?
ゆっくり考え事を…と思っても、これじゃあ無理だよ。
図ったみたいなシチュエーションだ。
実際図ってるんだろーけど?
でなきゃ、部屋割りまで同じとか有り得ないし。
『八千代』だけ一人ぼっちみたいになってるじゃん。
「はい、ゴザ敷きましたよ」
「…どーも…」
ご丁寧に、『玉響』は俺の寝床(ゴザ)を、床に敷いてくれた。
ちゃっかり、自分の分も隣に敷いてる。
横で寝るの?一緒に?二人で?朝まで?
…じょーだんキツイよマジでさぁ…。
こんなの、気が散ってしょうがないじゃん。
わざわざ『玉響』と同室なのは、夜間に俺が学院を脱走するのを防ぐ為なのかもしれない、と思った。
俺が窓から逃げ出そうとしたら、絶対『玉響』が気づいて、「どうしたの何処に行くの?」って聞くだろうし。
お前はこの檻の中で、大人しく偽物の世界に囚われてろ、ってこと?
…最ッ低…趣味悪いよ。嫌われるよこんな世界ばっか作ってたら。
しかし、俺でさえこの始末なんだもんなぁ。
現実世界で、一緒に魔法陣に飛び込んだ『八千代』は、無事だろうか?
多分俺に負けず劣らず、酷い世界に飛ばされてるんだろーな。
絶対俺が先に帰ろう。
その為には、この偽『玉響』をどうにかしなきゃならない。
…とか、思っていた俺は浅はかだった。
この世界は、俺を甘やかすつもりはないらしかった。
…と言うのも。
「びっくりしましたね、まさか鍬が飛んでくるなんて…。しかもそれがぶつかるとは」
「…」
「今夜はゆっくり休みましょう。…あ、何かして欲しいことあったら、言ってくださいね」
「…」
じゃあ、君はまずこの部屋から出てってくれないかなー。
と、思わず言いそうになって、踏み留まった自分を褒めたい。
ここは、学生寮の自室。
そしてここにいるのは、俺と…偽『玉響』。
まさか…ルームメイトだったとは。
当たり前のように学生寮までついてきて、そして当たり前のように同室に入るとは。
もとの俺のルームメイトは、何処に行ったんだよ?
ゆっくり考え事を…と思っても、これじゃあ無理だよ。
図ったみたいなシチュエーションだ。
実際図ってるんだろーけど?
でなきゃ、部屋割りまで同じとか有り得ないし。
『八千代』だけ一人ぼっちみたいになってるじゃん。
「はい、ゴザ敷きましたよ」
「…どーも…」
ご丁寧に、『玉響』は俺の寝床(ゴザ)を、床に敷いてくれた。
ちゃっかり、自分の分も隣に敷いてる。
横で寝るの?一緒に?二人で?朝まで?
…じょーだんキツイよマジでさぁ…。
こんなの、気が散ってしょうがないじゃん。
わざわざ『玉響』と同室なのは、夜間に俺が学院を脱走するのを防ぐ為なのかもしれない、と思った。
俺が窓から逃げ出そうとしたら、絶対『玉響』が気づいて、「どうしたの何処に行くの?」って聞くだろうし。
お前はこの檻の中で、大人しく偽物の世界に囚われてろ、ってこと?
…最ッ低…趣味悪いよ。嫌われるよこんな世界ばっか作ってたら。
しかし、俺でさえこの始末なんだもんなぁ。
現実世界で、一緒に魔法陣に飛び込んだ『八千代』は、無事だろうか?
多分俺に負けず劣らず、酷い世界に飛ばされてるんだろーな。
絶対俺が先に帰ろう。
その為には、この偽『玉響』をどうにかしなきゃならない。


