…さぁ。

もう、終わりにしよう。

こんなくそったれな世界なんて。

「…残念でしたね。賢者の石は、返してもらいますよ」

「…!待っ…!」

「待ちません。さようなら」

僕は、両剣に渾身の魔力を込めた。

僕は学院長や天音さんと比べると、魔力量には劣るが。

幸い、僕は不死身なんでね。

死ぬまで魔力を使おうと、僕は死なない。

思う存分、限界を越えて魔力を注ぎ込めば良い。

僕は、限界を訴える身体を無視して。

渾身の魔力を注いだ両剣で、この世界をまるごとぶった切った。







世界が、白い光に包まれた。