だが、今は信じてもらえるよう祈るしかない。
「全然覚えてないんです…。僕、何してたんですか…?」
「本当に…覚えていないんですか?」
「はい…全く…」
これには、ご婦人もびっくり。
すると、ご婦人が教えてくれた。
「あなたは、川辺に倒れていたんですよ。流木に引っ掛かっているところを、近くの森に木の実を取りに行ってた、この子が見つけて…」
何だ、それは。
川から流れて来たって言うのか?
「僕、リアル桃太郎…?」
「…え…?」
「あ、いやこっちの話です…」
桃太郎通じない文化ですか。そうですか。
しかし、その話が本当なら、身体中傷まみれなのも納得出来る。
川上から、どんぶらこどんぶらこと流れてきたんだろう?
そりゃ、身体中傷だらけにもなりますよ。
って言うか、よく生きてましたね、僕。
我ながら、自分の生命力にびっくり…って。
…生命力…?
僕に生命力なんて…だって僕の身体は…。
…。
…今、何を考えたんだっけ?
まぁ、それよりも。
「あなたが見つけてくれたんですね、ありがとうございます」
僕は、幼女にお礼を言った。
「えへへ」
照れて笑う幼女である。
君が見つけてくれなかったら、僕、今頃溺れてたかもしれない。
溺れたから何だって話ですけど…。
「あなたの故郷は?山の上の集落じゃないんですか?川上から流れて来たようだったから、てっきりそうだとばかり…」
ご婦人が尋ねた。
それは僕が知りたい情報だ。
「いえ…どうなんでしょう。全然覚えてなくて…」
僕の故郷って、何処なんだっけ?
ここじゃないのは確かだ。
「まぁ…。もしかしたら…川に落ちたショックで、記憶をなくされたのかもしれませんね」
そうなのかもしれませんね。
「お名前は?お名前も忘れて…?」
「名前は…ナジュです。ナジュ・アンブローシア…」
「ナジュさんと仰るんですね」
そうなんですよ。
名前だけは覚えているんですが…それ以外の記憶がさっぱり…。
やっぱり怪しいよな?絶対怪しまれてるよな?
このご婦人の、困ったような顔。
「なんか面倒な奴拾っちゃったな…」とか、「何この怪しい奴…」とか思ってそう。
今何考えてるんですか?
相手が何を考えているのか分からないのが、何故か無性にもどかしい。
相手が何を考えているのかなんて、分からないのが当たり前なのに。
さっきからつくづく、僕はどうかしてる。
「全然覚えてないんです…。僕、何してたんですか…?」
「本当に…覚えていないんですか?」
「はい…全く…」
これには、ご婦人もびっくり。
すると、ご婦人が教えてくれた。
「あなたは、川辺に倒れていたんですよ。流木に引っ掛かっているところを、近くの森に木の実を取りに行ってた、この子が見つけて…」
何だ、それは。
川から流れて来たって言うのか?
「僕、リアル桃太郎…?」
「…え…?」
「あ、いやこっちの話です…」
桃太郎通じない文化ですか。そうですか。
しかし、その話が本当なら、身体中傷まみれなのも納得出来る。
川上から、どんぶらこどんぶらこと流れてきたんだろう?
そりゃ、身体中傷だらけにもなりますよ。
って言うか、よく生きてましたね、僕。
我ながら、自分の生命力にびっくり…って。
…生命力…?
僕に生命力なんて…だって僕の身体は…。
…。
…今、何を考えたんだっけ?
まぁ、それよりも。
「あなたが見つけてくれたんですね、ありがとうございます」
僕は、幼女にお礼を言った。
「えへへ」
照れて笑う幼女である。
君が見つけてくれなかったら、僕、今頃溺れてたかもしれない。
溺れたから何だって話ですけど…。
「あなたの故郷は?山の上の集落じゃないんですか?川上から流れて来たようだったから、てっきりそうだとばかり…」
ご婦人が尋ねた。
それは僕が知りたい情報だ。
「いえ…どうなんでしょう。全然覚えてなくて…」
僕の故郷って、何処なんだっけ?
ここじゃないのは確かだ。
「まぁ…。もしかしたら…川に落ちたショックで、記憶をなくされたのかもしれませんね」
そうなのかもしれませんね。
「お名前は?お名前も忘れて…?」
「名前は…ナジュです。ナジュ・アンブローシア…」
「ナジュさんと仰るんですね」
そうなんですよ。
名前だけは覚えているんですが…それ以外の記憶がさっぱり…。
やっぱり怪しいよな?絶対怪しまれてるよな?
このご婦人の、困ったような顔。
「なんか面倒な奴拾っちゃったな…」とか、「何この怪しい奴…」とか思ってそう。
今何考えてるんですか?
相手が何を考えているのか分からないのが、何故か無性にもどかしい。
相手が何を考えているのかなんて、分からないのが当たり前なのに。
さっきからつくづく、僕はどうかしてる。


