最悪の雰囲気で夕食の席を立ち。
俺は、自分の部屋に戻った。
見覚えはないのに、ここが自分の部屋だと分かるのだ。
隣にあるお兄さんの部屋は、もう扉からして豪華で、広そうなのに。
俺の部屋は、さして広くもなく、家具も少なかった。
かろうじて、本棚だけは三つも並んでいた。
本棚には、テキストや問題集も多く並んでいたけれど。
本棚の半分くらいは、漫画やゲームなんかも並んでいて。
勉強熱心なんだが、そうじゃないんだか、何だか中途半端な本棚だった。
すると。
俺は部屋の中にゲームを見つけるなり、ベッドに寝そべり。
携帯ゲーム機の電源をつけて、遊び始めた。
え、何やってんの俺の身体。
晩飯食ってすぐにやることが、ゲームですか。
しかも、格闘ゲーム。
一体、どうやったらそんな思考になるんだ…と思っていたら。
俺は無意識に、CPUを相手に、格闘ゲームを開始。
CPUのレベルを1にして、自キャラでCPUの敵を、ボコボコにしていた。
しかも、
「くそっ。死ねっ、死ねっ。皆死ねっ」
敵キャラをボコボコにしながら、そう口走っていた。
あっ、成程。
ヤケクソになって、CPUをフルボッコにすることで憂さ晴らししようという、そういう心理ですね。
分かります。
家族を殴り飛ばす訳には行きませんからね。代わりに、ゲームで敵をボコることで、ストレスを発散するんですね。
その気持ちは、理解出来ますが。
しかし、そういうストレス発散法は、やめた方が良いのではないかと思います。
とてもじゃないけど、健全とは言い難い。
家族に言いたいことを、代わりに拳にして、仮想の世界でぶつけ回してるってことですからね。
しかもこんなやり方じゃ、当然ながら、根本的な解決にはならない。
でも、それ以外に方法が見つからないんでしょうね。
何だか、気の毒になってきた。
結局、この身体の持ち主の思うがまま、30分ほど、無意味に仮想世界で八つ当たりした後。
虚しくなってきたのか、いきなりゲーム機の電源を切って、ベッドの上に放り投げた。
ヤケになってるんですね、分かります。
しばし、天井を見上げた俺は。
そのまま不貞寝するのかな、と思ったら。
むくっ、と起き上がった。
おっ?
俺は、自分の部屋に戻った。
見覚えはないのに、ここが自分の部屋だと分かるのだ。
隣にあるお兄さんの部屋は、もう扉からして豪華で、広そうなのに。
俺の部屋は、さして広くもなく、家具も少なかった。
かろうじて、本棚だけは三つも並んでいた。
本棚には、テキストや問題集も多く並んでいたけれど。
本棚の半分くらいは、漫画やゲームなんかも並んでいて。
勉強熱心なんだが、そうじゃないんだか、何だか中途半端な本棚だった。
すると。
俺は部屋の中にゲームを見つけるなり、ベッドに寝そべり。
携帯ゲーム機の電源をつけて、遊び始めた。
え、何やってんの俺の身体。
晩飯食ってすぐにやることが、ゲームですか。
しかも、格闘ゲーム。
一体、どうやったらそんな思考になるんだ…と思っていたら。
俺は無意識に、CPUを相手に、格闘ゲームを開始。
CPUのレベルを1にして、自キャラでCPUの敵を、ボコボコにしていた。
しかも、
「くそっ。死ねっ、死ねっ。皆死ねっ」
敵キャラをボコボコにしながら、そう口走っていた。
あっ、成程。
ヤケクソになって、CPUをフルボッコにすることで憂さ晴らししようという、そういう心理ですね。
分かります。
家族を殴り飛ばす訳には行きませんからね。代わりに、ゲームで敵をボコることで、ストレスを発散するんですね。
その気持ちは、理解出来ますが。
しかし、そういうストレス発散法は、やめた方が良いのではないかと思います。
とてもじゃないけど、健全とは言い難い。
家族に言いたいことを、代わりに拳にして、仮想の世界でぶつけ回してるってことですからね。
しかもこんなやり方じゃ、当然ながら、根本的な解決にはならない。
でも、それ以外に方法が見つからないんでしょうね。
何だか、気の毒になってきた。
結局、この身体の持ち主の思うがまま、30分ほど、無意味に仮想世界で八つ当たりした後。
虚しくなってきたのか、いきなりゲーム機の電源を切って、ベッドの上に放り投げた。
ヤケになってるんですね、分かります。
しばし、天井を見上げた俺は。
そのまま不貞寝するのかな、と思ったら。
むくっ、と起き上がった。
おっ?


