翌日。
その日は休日で、俺は学校に行く必要がなかった。
有り難い。
行ってもどうせ、またあの三人に遊ばれるだけだし。
この歳になって、今更高校の勉強…っていうのも、気が進まないし。
昨夜、結局脱走出来なかったので。
俺はこの日、街に出てみることにした。
朝から何処に行くのか、と問いかける叔母さんに、適当な言い訳をして。
俺は一人で外出した。
そして、向かった先は。
「…ここか…」
安っぽくて、外壁が一部剥がれ落ちた、県営アパートの一室だった。
勿論、俺は見覚えがないが。
この身体は、この場所を覚えていた。
ここは、俺の実家。
叔父夫婦ではない、本当の母親が住んでいる部屋だ。
その日は休日で、俺は学校に行く必要がなかった。
有り難い。
行ってもどうせ、またあの三人に遊ばれるだけだし。
この歳になって、今更高校の勉強…っていうのも、気が進まないし。
昨夜、結局脱走出来なかったので。
俺はこの日、街に出てみることにした。
朝から何処に行くのか、と問いかける叔母さんに、適当な言い訳をして。
俺は一人で外出した。
そして、向かった先は。
「…ここか…」
安っぽくて、外壁が一部剥がれ落ちた、県営アパートの一室だった。
勿論、俺は見覚えがないが。
この身体は、この場所を覚えていた。
ここは、俺の実家。
叔父夫婦ではない、本当の母親が住んでいる部屋だ。


