さて。
俺はお弁当箱を叔母さんに渡し、バスルームで手を洗った後。
相変わらず、本能のままに二階に上がって。
ここだ、と思う部屋に入った。
やっぱり見覚えはないけど、ここが自分の部屋なのだという確信がある。
小ぢんまりとした部屋で、折り畳み式ベッドと、背の低いクロゼットと本棚、小さなローテーブルがあるだけの部屋で。
写真とか置物とか雑誌とか、生活感のあるものは何も置いていなかった。
成程、居候の部屋だと思えば、それも納得が行く。
急ごしらえで人が住める空間を作った、って感じだ。
それはともかく。
俺はようやく、一人になれた。
一人で、落ち着く時間が出来た。
だから。
「…ベルフェゴール」
俺は、唯一無二の相棒の名前を呼んだ。
俺はお弁当箱を叔母さんに渡し、バスルームで手を洗った後。
相変わらず、本能のままに二階に上がって。
ここだ、と思う部屋に入った。
やっぱり見覚えはないけど、ここが自分の部屋なのだという確信がある。
小ぢんまりとした部屋で、折り畳み式ベッドと、背の低いクロゼットと本棚、小さなローテーブルがあるだけの部屋で。
写真とか置物とか雑誌とか、生活感のあるものは何も置いていなかった。
成程、居候の部屋だと思えば、それも納得が行く。
急ごしらえで人が住める空間を作った、って感じだ。
それはともかく。
俺はようやく、一人になれた。
一人で、落ち着く時間が出来た。
だから。
「…ベルフェゴール」
俺は、唯一無二の相棒の名前を呼んだ。


