神殺しのクロノスタシスⅣ

結局俺は、一口の食べ物も口にせず、昼休みを終えた。

俺に空腹感というものはないので、それが苦痛な訳ではないが。

しかし、昼休みに受けた酷い仕打ちは、容認出来るものではなかった。

何故こんなことをするのか、こんなことをして人として恥ずかしいくないのかとか、色々言ってやりたいことはあったが。

何故かそういう言葉は、脳裏に浮かんでは消えていくだけで、どうしても言葉にならない。

それどころかこの状況に、「どうしようもない」、「仕方ない」と諦め、納得しようとしていた。

何が仕方ないのか、何故納得してしまおうとするのか、さっぱり分からない。

でも俺の中には、どうしても怒りが湧いてこなかった。

多分、俺がこんな風に諦めてしまうから、あのいじめっ子達も調子に乗るんだろう。

それが分かっていてもなお、俺は行動を起こすことが出来なかった。

昼休みでこんな調子じゃ、放課後なんかどうなるんだ、と思っていたら。

案の定だった。