この大騒動で、対応に大わらわに違いないはず。
それなのに、聖魔騎士団から魔導師が派遣されたと聞いて、駅長がやって来た。
駅員室に飛び込んできた駅長さんは、息も荒く、顔は疲れ果てた様子で。
良いからちょっと休んでくれ、と言いたくなるくらい。
そうだというのに駅長さんは、俺達を見るなり、深々と頭を下げた。
「お、お待たせ致しました。聖魔騎士団の魔導師様のお手を煩わせることになるとは…。誠に申し訳ありません」
「あ、いやいやそんな。気にしないで」
「俺達も仕事で来てる訳だから」
と、シルナと俺は慌てて言った。
仕事で来てるなんて大嘘だから、余計心苦しい。
魔導師「様」なんて、こそばゆいからやめてくれ。マジで。
「それで、この騒動は一体何事が?」
「そ、それが…大変申し上げにくいのですが…」
「えぇと、聞くところによると、線路が壊れた?みたいなことを小耳に挟んだんだけど…」
「は、はい…そうなんです…」
駅長さんは、自分の責任でもないのに、申し訳無さそうに項垂れた。
ヘーゼルが聞いたのは、本当だったのか。
それにしても、線路が壊れるって何事だ?
以前、台風の影響で土砂崩れを起こし、線路に土砂がなだれ込んだことで線路が崩れ。
その復旧作業の手伝いに、ジュリスとベリクリーデが呼ばれたことがあったらしいが…。
今回は、そんな災害があったなんて聞いてないぞ?
それに、そんな災害があったのなら、乗客だって、事情を説明しろなんて怒鳴り散らさないはず。
「何か…架線が倒れでもしたのか?」
「いえ…それが…。その、大変申し上げにくいのですが…」
と、駅長さんが言いかけた、
そのときだった。
「失礼しま…え?」
「…!?」
突如として、駅員室の扉が開き。
そこから入ってきた二人の人物に、俺とシルナは仰天した。
…嘘だろ、おい。
まさか…。
…本物の、聖魔騎士団魔導部隊の隊長二人が、やって来るなんて。
それなのに、聖魔騎士団から魔導師が派遣されたと聞いて、駅長がやって来た。
駅員室に飛び込んできた駅長さんは、息も荒く、顔は疲れ果てた様子で。
良いからちょっと休んでくれ、と言いたくなるくらい。
そうだというのに駅長さんは、俺達を見るなり、深々と頭を下げた。
「お、お待たせ致しました。聖魔騎士団の魔導師様のお手を煩わせることになるとは…。誠に申し訳ありません」
「あ、いやいやそんな。気にしないで」
「俺達も仕事で来てる訳だから」
と、シルナと俺は慌てて言った。
仕事で来てるなんて大嘘だから、余計心苦しい。
魔導師「様」なんて、こそばゆいからやめてくれ。マジで。
「それで、この騒動は一体何事が?」
「そ、それが…大変申し上げにくいのですが…」
「えぇと、聞くところによると、線路が壊れた?みたいなことを小耳に挟んだんだけど…」
「は、はい…そうなんです…」
駅長さんは、自分の責任でもないのに、申し訳無さそうに項垂れた。
ヘーゼルが聞いたのは、本当だったのか。
それにしても、線路が壊れるって何事だ?
以前、台風の影響で土砂崩れを起こし、線路に土砂がなだれ込んだことで線路が崩れ。
その復旧作業の手伝いに、ジュリスとベリクリーデが呼ばれたことがあったらしいが…。
今回は、そんな災害があったなんて聞いてないぞ?
それに、そんな災害があったのなら、乗客だって、事情を説明しろなんて怒鳴り散らさないはず。
「何か…架線が倒れでもしたのか?」
「いえ…それが…。その、大変申し上げにくいのですが…」
と、駅長さんが言いかけた、
そのときだった。
「失礼しま…え?」
「…!?」
突如として、駅員室の扉が開き。
そこから入ってきた二人の人物に、俺とシルナは仰天した。
…嘘だろ、おい。
まさか…。
…本物の、聖魔騎士団魔導部隊の隊長二人が、やって来るなんて。


