「『サンクチュアリ』の…あの部屋にあった、水晶玉と魔法陣」
俺は、あの現場を思い出しながら言った。
俺にはさっぱり分からない代物だったが…。
「シルナは、あれ、知ってるんだろ?」
これまでも、確信はあったけど。
直接本人に尋ねたのは初めてだ。
シルナはハッとして、そしてバツの悪そうな顔をしたけれど。
「…」
やはり何も答えず、視線を逸らした。
やっぱり聞かれたくないことなんだな。
一体、何がシルナをそう頑なに沈黙させているのかは、分からないけど…。
「…別に、責めてる訳じゃない」
そんなつもりは、全くない。
シルナが言いたくないことなら、無理に聞くつもりはない。
俺は。
「何でも良いよ、シルナが何を隠してるんだとしても…。俺はシルナを信じてるからな」
「…羽久…」
「あんな石ころの正体なんて、どうでも良い。それより、いなくなった四人を探す方が先決だ。そうだろ?」
『サンクチュアリ』の企みが何だろうと。
あの魔法陣と水晶玉の正体が何だろうと。
そんなことはどうでも良い。
いなくなった四人を探すこと。それ以上に大切なことは何もない。
「だから、あんまり一人で気負うなよ。イレースじゃないけど…お前があんまり沈んでたら、こっちも調子狂う」
「…そう、だよね。ごめん…」
何謝ってんだ。
「お前が悪い訳じゃないだろ。堂々としてろよ」
「…うん…。ありがとう、羽久…」
何礼言ってんだ。
「礼なんて必要ない。俺は、お前の相棒なんだからな」
シルナが背負ってることなら、俺も一緒に背負うし。
痛みも苦しみも、全部共有する。
だから、一人で落ち込む必要はないのだ。
俺は、あの現場を思い出しながら言った。
俺にはさっぱり分からない代物だったが…。
「シルナは、あれ、知ってるんだろ?」
これまでも、確信はあったけど。
直接本人に尋ねたのは初めてだ。
シルナはハッとして、そしてバツの悪そうな顔をしたけれど。
「…」
やはり何も答えず、視線を逸らした。
やっぱり聞かれたくないことなんだな。
一体、何がシルナをそう頑なに沈黙させているのかは、分からないけど…。
「…別に、責めてる訳じゃない」
そんなつもりは、全くない。
シルナが言いたくないことなら、無理に聞くつもりはない。
俺は。
「何でも良いよ、シルナが何を隠してるんだとしても…。俺はシルナを信じてるからな」
「…羽久…」
「あんな石ころの正体なんて、どうでも良い。それより、いなくなった四人を探す方が先決だ。そうだろ?」
『サンクチュアリ』の企みが何だろうと。
あの魔法陣と水晶玉の正体が何だろうと。
そんなことはどうでも良い。
いなくなった四人を探すこと。それ以上に大切なことは何もない。
「だから、あんまり一人で気負うなよ。イレースじゃないけど…お前があんまり沈んでたら、こっちも調子狂う」
「…そう、だよね。ごめん…」
何謝ってんだ。
「お前が悪い訳じゃないだろ。堂々としてろよ」
「…うん…。ありがとう、羽久…」
何礼言ってんだ。
「礼なんて必要ない。俺は、お前の相棒なんだからな」
シルナが背負ってることなら、俺も一緒に背負うし。
痛みも苦しみも、全部共有する。
だから、一人で落ち込む必要はないのだ。


