神殺しのクロノスタシスⅣ

…結局その日は、それ以上の発展もなく。

シルナは相変わらず無言のまま、翌日を迎えた。

翌日になっても、シルナの顔は晴れないまま。

絶対何かを知っているのは、確かなのだが…。

無理に聞き出すのも、それは酷なような気がして出来なかった。

何処か落ち込んでいるような表情だったから、余計に。

そして、そんなシルナの落ち込みぶりは、イーニシュフェルト魔導学院の教員達から見ても、手に取るように分かった。






「…どうしたんですか、このパンダは。やけに静かじゃありませんか」

「え、えぇと…」

イレースが平然と言い、天音は答えに窮していた。