神殺しのクロノスタシスⅣ

――――――…その頃。

イーニシュフェルト魔導学院、学院長室の床下では。






「…今の、聞いた?『八千歳』」

「聞いてるよ」

「消えたんだって、聖魔騎士団の人達」

「それに、謎の水晶玉…ねぇ。なんか不穏な感じになってきたよねー」

不穏な感じ…『八千歳』の言う通りだ。

そして、不穏な感じ…ということは。

「僕達のジョブってことだよね?」

「だねー。よし、じゃあついてってみようかー」

「うん」

学院長達に遅れないよう、僕達も床下を出て。

早速、得意の尾行を始めることにした。