…それで。
「俺達に何をさせたいって?」
「そうだね、悪いんだけど…。校内の捜索を頼めるかな?」
捜索?
「あと、一応学生寮も」
…。
校内を隅々まで捜索…って。何そのダンジョン?
「別に良いけど。何があったの?」
『八千代』が尋ねた。
「うん、それがね…。ナジュ君曰く、このオープンスクールに、『サンクチュアリ』からの偵察員が紛れ込んでたらしいんだ」
はー、そうなんだ。
成程ね〜。それでナジュせんせー、来場者全員、順番に読心して回ったんだ。
そりゃ倒れもするよ。馬鹿だなー。
「『サンクチュアリ』って、この間僕達が新聞スッてきた組織だよね?」
「うん、そう…。危険な組織だからね、ないとは思うけど、盗聴器とかカメラとか…。果ては…もっと悪いものまで、校内に持ち込んでるかもしれない」
もっと悪いもの?
ハッキリ言ってくれれば良いのに。
「時限式の爆弾とか、そういうトラップが仕掛けられてないか、確かめてーってことでしょ?」
「…うん。まぁ平たく言えばそうだね」
最初っから平たく言ってよ。
俺達、小さい子供じゃないんだからさ。
「こういう仕掛けや罠については…君達の方が詳しいかな、と思って…。物凄く不本意だし、申し訳ないんだけど…。探してもらえないかな?私も分身を使って、あと羽久やイレースちゃんも、探してはいるんだけど…」
「ダメダメ。君ら、そーいうトラップについては素人でしょ。相手が『本職』なら、素人が分かりそうなところには、絶対仕掛けないよ」
「うっ…。言い返す言葉がない…」
まー、でも、良いよ。
それが分かってるから、俺達を呼んだんでしょ?
なら、期待には応えるよ。
「だって、『八千代』。ちょっと校内探してみよっか」
「うん。『八千歳』の得意分野だよね」
「まーね」
…頭領のお気に入り、とは行かずとも。
『終日組』の元暗殺者は伊達じゃない、ってところを、お見せしてあげようかな。
「俺達に何をさせたいって?」
「そうだね、悪いんだけど…。校内の捜索を頼めるかな?」
捜索?
「あと、一応学生寮も」
…。
校内を隅々まで捜索…って。何そのダンジョン?
「別に良いけど。何があったの?」
『八千代』が尋ねた。
「うん、それがね…。ナジュ君曰く、このオープンスクールに、『サンクチュアリ』からの偵察員が紛れ込んでたらしいんだ」
はー、そうなんだ。
成程ね〜。それでナジュせんせー、来場者全員、順番に読心して回ったんだ。
そりゃ倒れもするよ。馬鹿だなー。
「『サンクチュアリ』って、この間僕達が新聞スッてきた組織だよね?」
「うん、そう…。危険な組織だからね、ないとは思うけど、盗聴器とかカメラとか…。果ては…もっと悪いものまで、校内に持ち込んでるかもしれない」
もっと悪いもの?
ハッキリ言ってくれれば良いのに。
「時限式の爆弾とか、そういうトラップが仕掛けられてないか、確かめてーってことでしょ?」
「…うん。まぁ平たく言えばそうだね」
最初っから平たく言ってよ。
俺達、小さい子供じゃないんだからさ。
「こういう仕掛けや罠については…君達の方が詳しいかな、と思って…。物凄く不本意だし、申し訳ないんだけど…。探してもらえないかな?私も分身を使って、あと羽久やイレースちゃんも、探してはいるんだけど…」
「ダメダメ。君ら、そーいうトラップについては素人でしょ。相手が『本職』なら、素人が分かりそうなところには、絶対仕掛けないよ」
「うっ…。言い返す言葉がない…」
まー、でも、良いよ。
それが分かってるから、俺達を呼んだんでしょ?
なら、期待には応えるよ。
「だって、『八千代』。ちょっと校内探してみよっか」
「うん。『八千歳』の得意分野だよね」
「まーね」
…頭領のお気に入り、とは行かずとも。
『終日組』の元暗殺者は伊達じゃない、ってところを、お見せしてあげようかな。


