「ナジュせんせー」は、足早に俺と『八千代』を連れ出した。
さて、何処に向かうのやら。
学院長室かな?
「ねぇ、そろそろ話してくれても良くない?もうツキナも聞いてないし」
「う…。やっぱり、バレる?」
バレる?じゃないよ。
「バレバレだよ。演技下手過ぎでしょ学院長」
「一目で分身だって分かったよ」
『八千代』もこう言ってる。
「全く…。君達には敵わないなぁ」
「当たり前だよ」
誰だと思ってるのさ。
分身と本体の区別くらい、一瞬で見分けられるよ。
そう、この「ナジュせんせー」は、学院長せんせーが分身魔法を使い、ナジュせんせーの姿に擬態しているだけ。
ナジュせんせーの偽物だ。
「園芸部に君達を呼びに行くには、ナジュ君の姿の方が、違和感ないかなと思って…」
「そんなことだろうと思った」
それにしては、演技下手だったよ。
まぁ、素直に学院長の姿をして来たら、ツキナが「え?何でここに学院長が?」ってなるだろうし。
俺達が学院長直々に呼び出されたとなると、何かあったのかと疑問に思うだろう。
ツキナは単純、じゃなくて素直な良い子だから。
適当な理由をつけてあげれば、それで納得してしまいそうだけどねー。
「…で、何があったの?本物のナジュせんせーは何処?」
本体がいるなら、本体が呼びに来れば良い。
それなのに、わざわざ学院長がナジュせんせーの分身を使うってことは…。
ナジュせんせーは、俺達を呼びに来るほどの余裕はない、ってことなんだろう。
大方、何処かで誰かの心の中でも読んでんのかな、と思ったが。
「ナジュ君は…今、医務室にいる」
これには俺も、『八千代』も驚いた。
あの不死身の、俺の毒魔法さえけろっと解毒してしまうナジュせんせーが、医務室?
また爆発に巻き込まれて、ミンチにでもなったの?
いや、でもそんな爆発音は聞こえなかったし。
…考えられるとしたら…。
「また、読心魔法の乱用?」
「…お察しの通りだよ」
成程ね〜。またやったんだ、あの人。
ほんっと懲りないなぁ。
「ば…っかだなぁ〜あの人…。何やってんの?馬鹿なの?」
「あはは…。羽久も同じこと言ってたよ…」
そりゃ言われるでしょ。
「不死身先生、また寝込んじゃったの?」
と、尋ねる『八千代』。
「ううん、寝込むまでは行ってない。頭痛と過労。天音君が傍について、看病してるよ」
「そっか。それなら良かった」
本当だよ。
また寝込まれたら、またツキナが悲しむところだった。
さて、何処に向かうのやら。
学院長室かな?
「ねぇ、そろそろ話してくれても良くない?もうツキナも聞いてないし」
「う…。やっぱり、バレる?」
バレる?じゃないよ。
「バレバレだよ。演技下手過ぎでしょ学院長」
「一目で分身だって分かったよ」
『八千代』もこう言ってる。
「全く…。君達には敵わないなぁ」
「当たり前だよ」
誰だと思ってるのさ。
分身と本体の区別くらい、一瞬で見分けられるよ。
そう、この「ナジュせんせー」は、学院長せんせーが分身魔法を使い、ナジュせんせーの姿に擬態しているだけ。
ナジュせんせーの偽物だ。
「園芸部に君達を呼びに行くには、ナジュ君の姿の方が、違和感ないかなと思って…」
「そんなことだろうと思った」
それにしては、演技下手だったよ。
まぁ、素直に学院長の姿をして来たら、ツキナが「え?何でここに学院長が?」ってなるだろうし。
俺達が学院長直々に呼び出されたとなると、何かあったのかと疑問に思うだろう。
ツキナは単純、じゃなくて素直な良い子だから。
適当な理由をつけてあげれば、それで納得してしまいそうだけどねー。
「…で、何があったの?本物のナジュせんせーは何処?」
本体がいるなら、本体が呼びに来れば良い。
それなのに、わざわざ学院長がナジュせんせーの分身を使うってことは…。
ナジュせんせーは、俺達を呼びに来るほどの余裕はない、ってことなんだろう。
大方、何処かで誰かの心の中でも読んでんのかな、と思ったが。
「ナジュ君は…今、医務室にいる」
これには俺も、『八千代』も驚いた。
あの不死身の、俺の毒魔法さえけろっと解毒してしまうナジュせんせーが、医務室?
また爆発に巻き込まれて、ミンチにでもなったの?
いや、でもそんな爆発音は聞こえなかったし。
…考えられるとしたら…。
「また、読心魔法の乱用?」
「…お察しの通りだよ」
成程ね〜。またやったんだ、あの人。
ほんっと懲りないなぁ。
「ば…っかだなぁ〜あの人…。何やってんの?馬鹿なの?」
「あはは…。羽久も同じこと言ってたよ…」
そりゃ言われるでしょ。
「不死身先生、また寝込んじゃったの?」
と、尋ねる『八千代』。
「ううん、寝込むまでは行ってない。頭痛と過労。天音君が傍について、看病してるよ」
「そっか。それなら良かった」
本当だよ。
また寝込まれたら、またツキナが悲しむところだった。


