「仕方ないよ、ツキナ。ここ、魔導学校だからね。どうしても魔法サークルの方が人気だからね〜」
俺は、『八千代』と違って。
こういうとき、ちゃんと好感度を上げていくタイプだから。
しかも、あわよくばスキンシップを図ろうと、ツキナの頭のてっぺんを、よしよしと撫でてあげた。
これあれだから。セクハラ的な奴じゃなくて。
慰めてるだけなので、ノーカンノーカン。
これが出来ないから、『八千代』は『八千代』なんだよなぁ。
まぁ『八千代』がツキナに同じことをしたら、今すぐここ、戦場になってたと思うから。
その点、『八千代』が筋金入りの朴念仁であるところは、俺にとっては儲け物ってことで。
「…くすん」
あ、ツキナ落ち込んでる。
その顔も可愛いんだよなぁぁ〜…。泣きべそかくだけで可愛いとか、ズルくなーい?
「園芸部なら、ふつーの中学校や高校にもあるからねー。仕方ないね〜」
何なら、自宅の庭でも出来るもんね〜。
そもそも、入部希望者なんか来たら、俺とツキナの聖域が荒らされるもんね〜。
俺としては、誰も来てくれない方が有り難いんだよね〜。
「それよりツキナ、さっき種を蒔いた大根、ちゃんと育つと良いね〜」
と、大好きな農作物のことを話すと。
「…うん!」
一気に、顔がパッと明るくなった。
やっぱりツキナと言えば、この顔だよ。
美味しく頂きました。ありがとうございます!
「すぐり君、大根おろし好きだったもんね!おっきく育てよお前達〜」
え、俺大根おろし好きだっけ?
そうでも…あ、そっか。
ナス事件のときに、自称大根おろし好きを名乗ったんだっけ。
実は特別大根が好きな訳でも、嫌いな訳でもないから良いけど。
え?ナスもトマトもピーマンもセロリも嫌いなのに、大根は食べられるのかって?
大根は別に良いよ。白いし。クセないし。
ちょっとした鈍器にもなるし。用途も色々あって。
だから今回俺は、安心して大根の収穫期を迎えられるんだな〜。
「『八千歳』って、大根好きなんだ…。僕も好きだよ」
と、『八千代』が言った。
あ、そうなの?
「じゃあ大根が大きくなったら、隊員その2にも食べさせてあげるね!」
ちょっと。
『八千代』が余計なこと言うから、ツキナ張り切っちゃったよ。
ツキナの手料理を味わえるのは、俺だけで良かったのに。
まぁ良いか。『八千代』なら別に、無害だし。
「うん、分かった」
と、頷く『八千代』を。
ツキナは、しばしぽやんとして見つめていた。
…え?何見てるの?
まさか、何かに目覚めた訳じゃないよね?
すると。
「…すぐり君」
「ん?」
ツキナは、こてん、と首を傾げ、こちらを向いて尋ねた。
「この助っ人さんって、誰?同じ学年に、こんな人いたっけ?」
あれ?それ、尋ねるの今なんだ?
俺は、『八千代』と違って。
こういうとき、ちゃんと好感度を上げていくタイプだから。
しかも、あわよくばスキンシップを図ろうと、ツキナの頭のてっぺんを、よしよしと撫でてあげた。
これあれだから。セクハラ的な奴じゃなくて。
慰めてるだけなので、ノーカンノーカン。
これが出来ないから、『八千代』は『八千代』なんだよなぁ。
まぁ『八千代』がツキナに同じことをしたら、今すぐここ、戦場になってたと思うから。
その点、『八千代』が筋金入りの朴念仁であるところは、俺にとっては儲け物ってことで。
「…くすん」
あ、ツキナ落ち込んでる。
その顔も可愛いんだよなぁぁ〜…。泣きべそかくだけで可愛いとか、ズルくなーい?
「園芸部なら、ふつーの中学校や高校にもあるからねー。仕方ないね〜」
何なら、自宅の庭でも出来るもんね〜。
そもそも、入部希望者なんか来たら、俺とツキナの聖域が荒らされるもんね〜。
俺としては、誰も来てくれない方が有り難いんだよね〜。
「それよりツキナ、さっき種を蒔いた大根、ちゃんと育つと良いね〜」
と、大好きな農作物のことを話すと。
「…うん!」
一気に、顔がパッと明るくなった。
やっぱりツキナと言えば、この顔だよ。
美味しく頂きました。ありがとうございます!
「すぐり君、大根おろし好きだったもんね!おっきく育てよお前達〜」
え、俺大根おろし好きだっけ?
そうでも…あ、そっか。
ナス事件のときに、自称大根おろし好きを名乗ったんだっけ。
実は特別大根が好きな訳でも、嫌いな訳でもないから良いけど。
え?ナスもトマトもピーマンもセロリも嫌いなのに、大根は食べられるのかって?
大根は別に良いよ。白いし。クセないし。
ちょっとした鈍器にもなるし。用途も色々あって。
だから今回俺は、安心して大根の収穫期を迎えられるんだな〜。
「『八千歳』って、大根好きなんだ…。僕も好きだよ」
と、『八千代』が言った。
あ、そうなの?
「じゃあ大根が大きくなったら、隊員その2にも食べさせてあげるね!」
ちょっと。
『八千代』が余計なこと言うから、ツキナ張り切っちゃったよ。
ツキナの手料理を味わえるのは、俺だけで良かったのに。
まぁ良いか。『八千代』なら別に、無害だし。
「うん、分かった」
と、頷く『八千代』を。
ツキナは、しばしぽやんとして見つめていた。
…え?何見てるの?
まさか、何かに目覚めた訳じゃないよね?
すると。
「…すぐり君」
「ん?」
ツキナは、こてん、と首を傾げ、こちらを向いて尋ねた。
「この助っ人さんって、誰?同じ学年に、こんな人いたっけ?」
あれ?それ、尋ねるの今なんだ?


