「俺とイレースは、校内に不審物がないか探してこよう」
「分かりました」
それと。
「不本意だが、あいつらも呼んだ方が良いだろう。こういう分野に関しては…俺達より詳しいはずだ」
「…だろうね」
俺は、この場にいない二人のことを考えていた。
大人達でケリをつけると言っておきながら、子供を巻き込むのは非常に不本意だし、不甲斐ない。
でも、今は生徒の安全が第一だ。
万一のことがあったら、取り返しがつかない。
「よし、シルナ。もう一人分身を出すんだ。あいつらを呼びに行かせないと」
「うん、分かった」
それから。
「で、天音はナジュについててやってくれ」
「うん、分かってる」
と、天音は素直に答えたが。
素直じゃない者もいた。
「いや、僕についてる必要ないですから…。天音さんも捜索に…」
「馬鹿」
青い顔して、何言ってんだ。
いくら不死身だからって、放っといて良い訳がない。
「お前に何かあったら、俺達がお前の中のリリスに怒られるんだよ。良いから黙って、医務室に運ばれろ」
そして休んどけ。これ以上、読心魔法を使うな。
案の定お前、今俺の心を読む余裕もなくしてるだろ。
言い返す気力もないのか、憔悴しきった様子で壁にもたれるナジュ。
本当に無茶しやがったな、この野郎。
「天音。この馬鹿を頼む」
「大丈夫、任せて。まず痛み止めの回復魔法を…」
よし。これでナジュは天音に任せて良い。
あとは…。
校内の安全を、確保するだけだ。
「分かりました」
それと。
「不本意だが、あいつらも呼んだ方が良いだろう。こういう分野に関しては…俺達より詳しいはずだ」
「…だろうね」
俺は、この場にいない二人のことを考えていた。
大人達でケリをつけると言っておきながら、子供を巻き込むのは非常に不本意だし、不甲斐ない。
でも、今は生徒の安全が第一だ。
万一のことがあったら、取り返しがつかない。
「よし、シルナ。もう一人分身を出すんだ。あいつらを呼びに行かせないと」
「うん、分かった」
それから。
「で、天音はナジュについててやってくれ」
「うん、分かってる」
と、天音は素直に答えたが。
素直じゃない者もいた。
「いや、僕についてる必要ないですから…。天音さんも捜索に…」
「馬鹿」
青い顔して、何言ってんだ。
いくら不死身だからって、放っといて良い訳がない。
「お前に何かあったら、俺達がお前の中のリリスに怒られるんだよ。良いから黙って、医務室に運ばれろ」
そして休んどけ。これ以上、読心魔法を使うな。
案の定お前、今俺の心を読む余裕もなくしてるだろ。
言い返す気力もないのか、憔悴しきった様子で壁にもたれるナジュ。
本当に無茶しやがったな、この野郎。
「天音。この馬鹿を頼む」
「大丈夫、任せて。まず痛み止めの回復魔法を…」
よし。これでナジュは天音に任せて良い。
あとは…。
校内の安全を、確保するだけだ。


