しかし、もうすぐ2年生も終わる冬頃の事だった。

またいつものように彼女が泣いているのを見た。

僕は彼女にイラつき…また強く言いつけた。

「また泣いてんのかよ。今度は何?」

彼女は黙っていた。

いつも何かあるとすぐに僕に伝えてきていたはずなのに、

今回の彼女は違った。

そして、それがまた僕を余計に苛立たせる。

「ふうん、そうやってもう、ずっと泣いとけば。」