空の表紙 −天上のエクレシア−



「……おや?

子狐が、生意気に
刃向かっているじゃあないか」


――アクアスとルビナの目の前に
光り輝きながら
ピッキーノが立っていた


「さあ。行くよルビナ。
この世界は捨てるんだ。
…そうだ。白兎も連れて行こう。
後は誰がいいかな。
ルビナー。誰がいい?」

にこにこと微笑み
近付いてくるピッキーノ

全身、
真珠の様に輝いた鎧とマントを身に着け
容姿もだいぶ変わっている
まるでマドゥー邸で見た
オデッセイの様に


―ただ、目だけは
変わらない彼の物だった。



「い…いやだあっ!」

座り込んだまま
後退りするルビナに、
ピッキーノの手首が届こうとしたその時




――黒い鍵爪がそれを拒んだ。

意識は無い



「!?
…この薄気味悪い妖怪めが!!
ルビナ!ここは任せて
後ろに下がっていろっ!
俺が守るッ…! …え…?」


―ルビナは
黒いその体に
そっと後ろからすがりついていた