「本?」 「話してても やっぱりわかってもらえないね… 本当はここは ボクらだけの世界なんだ でも、ボクらが視てる風景、 どんなのか お坊さんにも見せてあげるよ…。」 「え?…うわっ!!」 ――暗闇の中で 小さくポーンと ピアノの鍵盤が ひとつ 鳴った。