デス・チケット

このままじゃ捕まってしまう……!


恐怖からギュッと目を閉じてしまったその時だった。


「子供を甘くみるなよ」


そんな声が聞こえて目を開けた。


私の前には大人にも負けない体格のミチオが立っていて、男の手からバッドを奪い取っていたのだ。


「なんだ貴様!」


バカ力のミチオに男は青ざめる。


行け、ミチオ!


心の中で応援するけれど相手は大人の男性2人だ。


ミチオ1人で立ち向かってどうにかなるとは思えない。


私とタイセイは目配せをして入り口の前に立っている男へ向けて一気に駆け出した。


「おい、なにをするんだ!?」


左右から同時に腕を掴まれて男は混乱した声をあげる。


その間にミチオがもう1人の男に柔道技をキメていた。