デス・チケット

ドアはかすかにきしみながら開いていき、灰色の作業服を来た男がふたりそこに立っていた。


談笑しながら入ってきた男たちは私達を見るなり会話を止めて、目を見開いた。


「まさかここまで来るなんてな」


男のひとりが微笑を浮かべてつぶやく。


その右手が動いて壁に立て掛けてあった野球バッドへと伸びた。


「逃げろ!!」


タイセイが叫ぶ。


しかし出入り口は作業員によって塞がれていて、外へ逃げることはできない。


「たかが子供だ」


バッドを持った男が近づいてくる。


逃げ場もなく後ずさりをする私の背中に、壁がぶつかった。