デス・チケット

タイセイの両手が伸びてきて、私の体を抱きしめた。


私もタイセイの背中に両腕を回す。


ギュッと抱きしめたかったけれど、怪我をしているから控えめに腕の力を込める。


近づくと血の匂いがして、また泣いてしまいそうになった。


「出血は止まったんだよね?」


思わずそう質問して、タイセイが耳元で笑った。


「今、そういう質問するか?」


「ごめん、気になって」


「出血は止まってるから大丈夫」


「そっか」


そっと体を離して見つめ会う。


「キスは助かってからのお楽しみにしておこう」


タイセイは照れたように頬を赤くしてそう言ったのだった。