せっかく見えた希望の光が、またしても潰えようとしている。


それに、今までは捕まっても強制的に体と魂を切り離されるだけだった。


実際に死んではいない。


だけど今はどうだろう?


こんな自体を巻き起こしてしまった私を生かしておくとは思えなかった。


掴まってしまえば、きっと本当に殺される!


恐怖から足がうまく動かなくなった。


足がもつれてその場に激しく転倒する。


痛みを感じる暇もなく立ち上がろうとするが、後方にカマ男が迫ってきているのが見えてしまった。


恐怖で全身がすくんで動けなくなる。


カマ男の荒い呼吸がすぐ間近に迫っている。


カマ男が太い両腕をこちらへ伸ばしてきて、私を捉えようとしている。


もう、ダメだ……!


キツク目を閉じて覚悟を決めたときだった。


カマ男の怒号が聞こえてきて心臓を震わせた。