デス・チケット

痛みに顔をしかめたとき、開いていた壁が自動的に閉じられていくのを見た。


タイセイが咄嗟に駆け出す。


こちらへ手を伸ばして「セイラ!」と叫ぶ。


私は床にあったスイッチのことを告げようとしたが、その前に手が伸びていた。


2人の手がしっかりとつながって、タイセイが私に覆いかぶさるようにして倒れ込む。


そしてその直後、開かれていた扉はしまっていた。


今ではもう扉がどこにあったのかさえわからない。


それらがほんの数十秒のうちにすべて起こっていた。


私は呆然としてその場に座り込み、真っ白な壁を見つめていた。


「タ、タイセイ大丈夫!?」


ハッと我に返って真っ先に気になったのは隣に倒れたタイセイのことだった。


「大丈夫だ。でも驚いたな、やっぱり隠し扉だったんだな」


右肩を押さえて顔をしかめながら周囲を見回し、「なんだこの部屋」と、つぶやく。


そこでようやく自分たちが真っ白な部屋の中にいることに気がついた。