美しき微笑みのあの人に恋をした。

いやいやいや。
マジでそんなこと気にしてもらわなくて良いんだけど。
KRさんが、こんなにイケメンだってわかったら、なおさらだよ。



「私、けっこう暇なんです。
それに、小説読むの、だんだん楽しみになって来ましたし。」

「でも……」

ちょうどその時、注文したフルーツパンケーキが運ばれて来た。



「わぁ、美味しそう!」



パンケーキの周りにフルーツがいっぱい盛られてて、アイスも付いてるし、アイスにはチョコもかかってる。



(あ…)



「KRさん、月に一度程度、こんな風にスイーツを奢っていただけませんか?
それが私のバイト料です。」

「えー…そんなことで?」

「はい!そうして下さい!」

咄嗟のことなのに、良いこと言ったね。
これで、月に一度は必ずKRさんに会える…!



(きゃー!!)



めちゃめちゃ嬉しいんですけど~!



「……とりあえず、食べようか?」

「そ、そうですね。」

パンケーキは美味しかったはずだけど、あまりにも浮かれ過ぎて、味もよくわからなかった。