美しき微笑みのあの人に恋をした。

「え、え、えーっと。」

私は笑い転げるKRさんを呆然とみつめて…



「な、なんでそんなに、ま、真っ赤になってんの！？」

KRさんは、笑いすぎて溢れた涙を指で拭いながら、質問する。



そっか。
私は今真っ赤なんだね。
わかるような気がするよ。
顔がめちゃめちゃ熱いもの。
でも、だからってそんなに笑わなくても。



それにしても、私…
どんだけイケメンに耐性ないのよ！？



まぁ、確かに、我が家のお父さんもおじいちゃんも、イケメンってタイプじゃないし、
彼氏もごく普通の人だったよね。
職場にもイケメンなんていない。
あ、考えてみたら、私、イケメンに接したことないんだ。
そうか…それで。
なんか、納得したよ。



「はぁ……本当に君って人は……」

KRさんは、ようやく笑いの発作がおさまったみたい。



「……ねぇ、どうかしたの？
もしかして熱でもあった？」

「え？い、いえ。
熱はありません。」

「どれどれ…」

KRさんの顔が近付いて来る…
オーマイガー！



KRさんのおでこが、私のおでこに密着する。



（ぎ、ぎゃーー！）



KRさん、なにやってんの！？
そんなことされたら、私、また…
冷めかかっていた顔の熱さがまた急上昇！