成る程、先程の電話はこの事を言いたかったのか。
それで、言わずに回ってもらった方が良いと考えたわけだ。
広一の考えを酌み、私は紙に書いてあるルートの通り、進み事にした。
先ずは商店街だ。
商店街に着き、原付を押しながら、書いてある通りに歩き始めた。
始めに、鈴木さん夫婦の営む八百屋を通る。
「お、結花ちゃん、今帰りかい?これ持って行きな!」
鈴木さんのご主人が、林檎をくれた。
会釈をしてお礼を言うと、「今朝仕入れたばかりで新鮮だよ!」と言われた。
この島は狭いので、島の住民のほとんどが顔見知りのである。
なので、この様な事は、よくある事なのだ。
次に、山田さん夫婦の営む魚屋の前を通る。
今度は海老を貰った。
次いで、中村老夫婦の駄菓子屋、竹中夫婦の惣菜屋、松本夫婦の肉屋と回った。
そして、原付のカゴには、あふれんばかりの食物達で埋め尽くされていた。
今日は、夕飯の買い物は必要なくなったようだ…。
広一のメモを見ると、そこで終わっていた。
ここまで回ってきて、私の中にも違和感が出てきた。
広一の感じていたものと同じなのかは分からないが、確かに奇妙な感覚だ。
それで、言わずに回ってもらった方が良いと考えたわけだ。
広一の考えを酌み、私は紙に書いてあるルートの通り、進み事にした。
先ずは商店街だ。
商店街に着き、原付を押しながら、書いてある通りに歩き始めた。
始めに、鈴木さん夫婦の営む八百屋を通る。
「お、結花ちゃん、今帰りかい?これ持って行きな!」
鈴木さんのご主人が、林檎をくれた。
会釈をしてお礼を言うと、「今朝仕入れたばかりで新鮮だよ!」と言われた。
この島は狭いので、島の住民のほとんどが顔見知りのである。
なので、この様な事は、よくある事なのだ。
次に、山田さん夫婦の営む魚屋の前を通る。
今度は海老を貰った。
次いで、中村老夫婦の駄菓子屋、竹中夫婦の惣菜屋、松本夫婦の肉屋と回った。
そして、原付のカゴには、あふれんばかりの食物達で埋め尽くされていた。
今日は、夕飯の買い物は必要なくなったようだ…。
広一のメモを見ると、そこで終わっていた。
ここまで回ってきて、私の中にも違和感が出てきた。
広一の感じていたものと同じなのかは分からないが、確かに奇妙な感覚だ。
